Pizza da Vinci Tokyo(白金台)
1人丸ごと1枚食べても飽きない軽旨ピッツァ。
都内のイタリアン、和食店を経て六本木〈ピッツェリア・バッジオ〉等の有名店で経験を積んだ、近藤学さん。開業前の火入れ期間中、粉の配合、塩やイースト、水の分量を試行錯誤。ようやく完成した理想の生地も保管庫の温度・湿度、外気温や水温までノートに書き留め、日々ブラッシュアップ。大変そうでも「そこがピッツァの面白いところ。どハマりした」らしい。
木箱に並ぶ自慢の生地は、羽毛布団のようにふっくら。額縁のコルニチョーネを引き延ばすように広げながら、ひだを作ってはガスを逃さないテクニシャンぶり。火力を瞬間的に上げる杉のチップも併用し、窯内に打ち塩をするスタイルも新鮮だ。焼き上がったピッツァは「女性でも1人1枚は軽く食べられる」仕上がりで、焦げまで旨い。
前菜は口溶けのいい極薄のプロシュートに、薬味を添えた鮮魚のカルパッチョは和食経験のある近藤さんならでは。真摯で誠実。その仕事ぶりが客を呼ぶ。