O2(清澄白河)
スマートカジュアルな“町の中華”。
大津光太郎さんだから、屋号は〈O2〉。地元である清澄白河の路面店は、カフェか家具店かといった趣だ。チャイニーズっぽくない空間を目指したそうで、吹き抜けの天井から下がるオブジェや、点在する『スター・ウォーズ』のグラフィックやフィギュアがポップな雰囲気を醸す。
調理師学校を卒業後、大御所・脇屋友詞シェフのもとで15年間みっちりと修業を積んだ。
「本来中国の食材でないものでも、脇屋さんが使うときちんと中国料理になる。素材へのアプローチが本当に素晴らしいと思います」。ホワイトアスパラガスの料理は、師匠の姿勢を自分なりに咀嚼し、表現した一皿だ。
スパイスを多用するなど、より自由な料理をカウンター主体で提供する形にしたのは、白金〈私厨房 勇〉の原勇太シェフの影響が。「原さんに出会って、半年働かせてもらったからこそ」名店仕込みの確かな料理を、気軽なスタイルで。ホームタウンに早くも馴染んでいる。