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グルマン温故知新:祖師ヶ谷大蔵〈nu〉野菜がたっぷり、もうれしいベトナム式定食店

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「ひと味違う2号店」。本格的なバインミー専門店が開いたのは、同じベトナム料理でもお米が主役のご飯屋さん。DNAを受け継ぎつつ、新機軸となる2号店へ。

photo: Kanako Nakamura / text: Haruka Koshihara

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nu(祖師ヶ谷大蔵)

野菜がたっぷり、もうれしいベトナム式定食店

バックパッカーとして世界各地を巡り、ベトナムに魅せられたこの店のオーナー・島田孝子さんは、その後改めてベトナムで料理を学び、2013年に当時はまだ珍しかったバインミーの専門店〈̆̆̆an di〉を開店。2023年、10周年を迎えるのを機に「自分はお米も大好きだし、思えばベトナムにもご飯メニューが豊富にあるから、今度はそれが主役のお店を作りたい」と、目と鼻の先に〈nu〉をオープンした。

お米は、佐賀県産の長粒米を使用。香りがない分何にでも合う、と島田さん。そしておかずには、カルダモンや唐辛子といったスパイス類やヌクマムなどを混ぜて発酵させた自家製麹が使われ、味の印象は多彩だ。

平日のメニューは、主役のご飯に小鉢とサラダ、スープが付くプレート1種とデザート類。写真の、ターメリックで色付けするのが特徴のホイアン式混ぜご飯や、ベトナムのチキンライス「コム・ガー」などが登場。都度食べてみたくなる。

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