Eat

Eat

食べる

グルマン温故知新:神泉〈モーラム酒店〉パンチの効いた、タイ・イサーンの男料理!

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「タイとインドのご当地料理」。一口に「日本料理」と言っても、北から南まで、土地に根ざした料理があるのは言わずもがな。タイだって、エリアごとによく食べる食材やスパイス、調理方法は違って当然。日本ではまだ珍しい、タイの知られざるご当地料理専門店が登場です。

Photo: Hisashi Okamoto / Text: Haruka Koishihara

連載一覧へ

モーラム酒店(神泉)

パンチの効いた、タイ・イサーンの男料理!

店名の「モーラム」とは、タイの東北地方であるイサーンに伝わる音楽。歌というよりは抑揚をつけて語る、日本の「詩吟」のようなものだが、それをBGMにイサーン料理を楽しめる気軽な酒場が、神泉駅の踏切沿いに、今年オープンした。

イサーンは農村地帯。田んぼや畑での仕事を終えて帰った男たちが、思い思いに作る酒のつまみによく登場する料理が揃っている。下味をつけて焼いた鶏肉「ガイヤーン」や、青パパイヤのサラダ「ソムタム」はその代表格。ほかにもイサーン生まれの発酵ソーセージの「ネーム」や、挽き肉とハーブのサラダ「ラープ」など、塩が効いていてお酒の進む小皿料理が充実。

一般的なタイ料理店で食べられるメニューはバンコク式のやや甘めの味つけが多いが、ここでは唐辛子をしっかり使ったイサーンならではの味つけを貫く。お酒は、タイのビールやウイスキーから、ホッピーやバイスサワーまで。飲みすぎにご注意!

神泉〈モーラム酒店〉のナイさん。
料理自慢のナイさん(写真)、ジュウさんの2人が腕を振るう。
神泉〈モーラム酒店〉店内
タイの映画のポスターが飾られ、イサーンの音楽が流れる店内。

連載一覧へ