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グルマン温故知新:西永福〈meuglement〉肉とワインで満足!のカウンタービストロ

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「Beef」。今日のディナーの気分は食べ応えのある牛肉でしょうか?肉焼きに魅せられたシェフの新店。

Photo: Shin-ichi Yokoyama / Text: Haruka Koshihara

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meuglement(西永福)

肉とワインで満足!のカウンタービストロ。

“肉イタリアン”の代表格として、多種多様な肉料理を揃える牛込神楽坂〈カルネヤ〉で3年。熟成させた赤身肉の塊を多めの油で揚げるように焼くステーキが評判の六本木〈祥瑞〉で2年。イタリアンとフレンチ、しかも異なるアプローチで肉を扱う店で修業した中森隆司さんが、西永福に開いたのは一人で営む「ステックフリットと自然派ワインの店」だ。

2軒でのキャリアを通じて感じたことは「お肉を食べに来るお客様って元気で楽しい人が多くて、お店の雰囲気が盛り上がるんですよね」。かくして、〈祥瑞〉で習得した、油で揚げるように焼くステーキを主役にメニューをぐっと絞り込み、お客様の顔が見えてワンオペでもサーブしやすいからと、コの字カウンターの物件を選んだ。

油の中で刻々と変化する肉の様子を見つつ、芯温や弾力から焼き上がりを判断。完成したステーキの断面は肉汁を湛え、噛み締めれば旨味がほとばしる。

西永福〈meuglement〉中森隆司さん
肉の様子を凝視し、ベストな状態に焼き上げる中森さん。
西永福〈meuglement〉店内
床が階段状のユニークな店内。ランプシェードは船串篤司さんの作品。

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