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グルマン温故知新:下北沢〈meso〉スパイス使いで魅了する大人の創作系ビストロ

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「フレンチベースに各国のつまみ」。自由な発想で生み出す料理をイノベーティブ・フュージョンともいうけれど、そんなカテゴリーもお構いなし。おいしければ何でもありのスタイルで、ジャンルにとらわれない新店が下北沢に誕生。アラカルトにつまみが充実し、使い勝手は上々だ。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Mamiko Kume

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下北沢〈meso〉

スパイス使いで魅了する大人の創作系ビストロ

ジャンルレス&ボーダレスをコンセプトに掲げるこちら。「ヴィーガン、フィッシュラバー、ミートイーターと幅広い嗜好の方々も楽しんでいただけます」とは、原島正幹さん。都内のホテルレストランで料理人キャリアをスタートし、フードスタイリストや店舗プランニングを経て渡豪。多国籍都市シドニーを拠点に料理の腕と感性を磨き、このたびシェフに就任した。

野菜、魚、肉、季節の果実と、メイン、〆で構成するメニューはフレンチをベースに珍しい食材、ナッツやスパイスを多用。例えばオーストラリアのジビエ、カンガルー肉はクミンを効かせてトッピングには中国・湖南のスパイシーなカシューナッツとパクチーを。メキシコ料理カルニータスも原島さんの手にかかれば、ご飯との相性が抜群なポークライスにアレンジ。誰もが知っている味にひとひねり加えるのがこちらのスタイルだ。

下北沢で、ちょっとした海外旅行気分を満喫できる一軒。

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