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グルマン温故知新:大森〈インド宮廷料理 マシャール〉インド料理界の第一人者が満を持してオープン

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「伝統とモダンの異国料理」。海外から足が遠のき、異国料理が恋しい昨今。日本にいながら現地の空気を感じさせる新店が登場。経験豊富なシェフが腕を振るうインドの宮廷料理でショートトリップを楽しもう。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Mamiko Kume

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インド宮廷料理 マシャール(大森)

インド料理界の第一人者、祝開店。

デリーやムンバイの有名ホテルからケータリング専門まで、幅広いジャンルと多くの料理長も経験したモハメド・フセインさん。来日後は東京・赤坂見附〈ザ・タージ〉総料理長を皮切りに、都内の名店でも数々の後進を育ててきたレジェンドだ。

満を持してオープンしたこちらの店では、肉や乳製品、ナッツといったリッチな食材とサフランなど香りのスパイスを多用する。おいしさの要となるスパイスの使用する量やバランス、加えるタイミングや、油の温度は本場に忠実に。カレーやタンドール料理で提供するマトンやチキンは、スパイスに漬け込んで食感の軟らかさを追求する。ソースや盛り付けをアレンジし、見た目の美しさを生み出すのも最高峰を知るシェフならでは。

パンもビリヤニもメニューにあるのはほんの一部。「アイデアやレパートリーは無数にあります。不定期開催するスペシャルディナーで楽しんで」と、腕まくりするフセインさん。

大森〈インド宮廷料理 マシャール〉のモハメド・フセインさん
16歳から料理人のキャリアをスタートさせたモハメド・フセインさん。
大森〈インド宮廷料理 マシャール〉店内
スパイスの香りに満ちたゆったりとした造りの店内。

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