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グルマン温故知新:中野〈マッキーズガンボ〉ブラックミュージックとガンボで南部気分

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「旅気分で、カレーとガンボ」。日本は大昔から稲作とともにあった。DNAに「ご飯はおいしい」と刷り込まれているのか、パンに夢中でも落ち着く先はご飯の人も多い。世界を見回せば、お国自慢のご飯料理も多々。旅をしながら味わい尽くしたい。まずは手始め、日本の中の外国から旅してみよう。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Michiko Watanabe

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マッキーズガンボ(中野)

ブラックミュージックとガンボで南部気分

南部気分ったって、南部牛追い歌の南部ではありません。アメリカ南部のお話。ガンボはルイジアナ州ニューオーリンズ発祥といわれる郷土料理だ。スープ料理で、ライスにかけて食べるのが一般的だそう。ガンボとはコンゴの言葉でオクラのこと。「とろみはバターと小麦粉ではなく、オクラで。だからグルテンフリーだしヘルシーですよ」と、店主の岡村まきすけさん。

ケイジャンスパイス(クミンやガーリックなど何種類もミックス)を効かせた、ごった煮のようなガンボは日本人にも馴染みやすく、一度食べたらまた食べたくなる味で、オープン当初からクセになる人続出。

こちら、カフェではなくて、中野ブロードウェイ裏手の飲み屋街の2階にあるバー。BGMはパーラメントはじめファンクミュージックが中心。ランチもあるし、早い時間はカフェ利用も可能なマルチなバーである。チリコンカンで軽く一杯。でもって、ガンボで締めるのもいい。

中野〈マッキーズガンボ〉店主の岡村まきすけさん
役者でもある店主。調理姿も絵になる。
中野〈マッキーズガンボ〉店内
高円寺の仮店舗を経て中野へ。掛かっている絵も、ロゴも知人が描いてくれたものだ。

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