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グルマン温故知新:清澄白河〈Lol.〉若手の感性がほとばしるノンジャンル料理

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「フレンチベースに各国のつまみ」。自由な発想で生み出す料理をイノベーティブ・フュージョンともいうけれど、そんなカテゴリーもお構いなし。おいしければ何でもありのスタイルで、ジャンルにとらわれない新店が清澄白河に誕生。アラカルトにつまみが充実し、使い勝手は上々だ。

Photo: Shin-ichi Yokoyama / Text: Mamiko Kume

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清澄白河〈Lol.〉

若手の感性がほとばしるノンジャンル料理

3ツ星フレンチ〈レフェルヴェソンス〉出身のソムリエ富田逸斗さんとプロサッカー選手専属料理人の谷口健太郎さん。クラフトビール事業を起業した2人が「食を通じたカルチャーを表現したい」と開店したのが、こちら。フランスの星付き店やイタリアン、スパニッシュ、和食、中華を経験したシェフの中島優士郎さんとバリスタの古賀稔明さんが加入し、標榜するのはジャンルレスな料理屋だ。

「商店街のB級グルメやファミレスで目にするような料理をファインダイニングのクオリティで作れたら」と産地と鮮度にこだわり、素材を生かす中島シェフ。「ほぼほぼカニミソで作る」コロッケは、成形から火入れまで3段階で調理。自家製のアオユズオイルで爽やかな風味に。親子丼も構成要素は変えずにユズやライムで香り高く、卵でとじないアレンジで再構築するアプローチも魅力だ。一律1,500円の前菜に500円均一のおばんざいとシステムもユニーク!

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