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グルマン温故知新:代官山〈洋食 Kuchibue〉日常のごちそう。みんな大好き、洋食礼賛!

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「カウンターでクラシックを」。音楽もファッションも1周回るとおや不思議。何だかやけに新鮮だけど、今の気分にもぴったりフィット。代官山に洋食に惚れ込む料理家の新店が登場。先達へのオマージュ溢れる料理は、心を揺さぶる!

Photo: Yoichiro Kikuchi / Text: Mamiko Kume

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洋食 Kuchibue(代官山)

日常のごちそう。みんな大好き、洋食礼賛!

「そもそも新参者がやるジャンルじゃない。なぜならすごく手間がかかるから」とは、店主で料理家の坂田阿希子さん。それでも挑戦したのは、洋食一家に育ったルーツが原動力。手作りマヨネーズでジャガイモを和えればスペシャルなポテサラになるように、特別なスパイスやハーブを使わなくても、手間と時間、愛情と工夫で普通の食材がとびきり美味なごちそうに。「盛り付けもどうだ!と気張ってない。そこに惚れ込んでるの」と、腕まくりする坂田さん。

牛スネ肉がゴロゴロ入ったビーフシチューに佇まいからして美しいカニクリームコロッケ、コーンスープやコンビネーションサラダだって主役級の存在感。やりたい料理を作りたいように作ったら、清潔感と温かみのある「新しい感じの洋食」に。旨味のインパクトではなく、誠実で丁寧な仕事の積み重ねがおいしさなのだと気づかされる。

若い子もご年配も、おじさんの一人客だってウェルカム!

代官山〈洋食 Kuchibue〉店主の坂田阿希子さん
「家族で週1は通った洋食屋さんへのオマージュ」と坂田さん。
代官山〈洋食 Kuchibue〉店内
4月まで〈トムズサンドイッチ〉があった場所にオープン。

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