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グルマン温故知新:大塚〈Keiwa〉町を変えるか⁉名店監修、主役級の水餃子

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「主役を張る餃子」。食べたくなったが最後、代えが利かないメニュー。お腹の空き具合に合わせてボリューム調整しやすく、しっかり味でおかずにもつまみにもなる。中華の名店が監修する水餃子。新店は吸引力も絶大。これだから餃子ってやつは。

Photo: Kanako Nakamura / Text: Mamiko Kume

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Keiwa(大塚)

町を変えるか⁉ 名店監修、主役級の水餃子。

中華料理店があった場所とのご縁が生まれ、「家族みんなで楽しめる中華のスピリットを引き継ぎたい」と開店に踏み切った伊藤けいわさん。店づくりの監修を依頼したのは「日本人の感覚にしっくりくるインテリアとおいしい料理」と伊藤さんが絶賛する青山〈希須林〉。「大塚中華」の滑り出しは上々だ。

“少数精鋭”のメニューで売りにしたのは、水餃子。毎朝皮から一つ一つ手作り。豚肉とネギだけという潔い餡は化学調味料不使用で、女性らしいヘルシーなこだわりも。皮はモチモチ、具はジューシー。そんな水餃子にお粥や炒飯、油淋鶏などの主菜を組み合わせ、セットで提供する。わざわざ来てもらえる“動機”になるおいしさを。そんな思いまでキュッと包み込む。

働き方改革を推進し、週休2日で20時ラストオーダー。そんな気張らない空気感も魅力に。「飲食店は町を変える力がある」と伊藤さん。どうやら餃子で南大塚をワクワクさせる気だ。

大塚〈Keiwa〉店主の伊藤けいわさん(右)
インテリアコーディネーターでもある店主の伊藤けいわさん(右)。
大塚〈Keiwa〉店内
町中華らしからぬ、シンプルで洒落た雰囲気の店内。

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