Kamenote(新富町)
自慢の魚とご飯で酔わせる、フレンチ割烹。
店主の亀野篤史さんはフランス・パリの名店〈Restaurant TOYO〉で腕を磨き、帰国後は築地市場の仲卸で7年半も勤めた経歴の持ち主。下町情緒漂う新富町の路地裏に構えた新店では、パリと築地で培ったセンスと経験をフルに発揮中だ。
料理は素材重視、調理はシンプルがモットー。一つの料理で食材は3つまでと決めている。例えば、ウニも旨ければ皿に盛ってそのまま出してもいいほどだ。魚は一本丸にこだわり、格安で仕入れて使い切る。10㎏の黒ムツだって「大きい方が脂がのって味が濃い」と自信満々だ。
〆の米料理は、古巣のスペシャリテで思い入れのある混ぜご飯。「炊き込みだとご飯も具材も同じ味になる。醤油は香ばしく焦がしたいし、味がついているところ、ないところがあるのがいい」とキッパリ。
あんな味、こんな味が混ぜこぜになって最後まで飽きさせない。魚とご飯、お酒の三拍子が揃えば言うことなしでしょ。