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グルマン温故知新:新富町〈Kamenote〉自慢の魚とご飯で酔わせる、フレンチ割烹

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「〆はご飯の西・仏割烹」。食事の締めくくりに、渾身の米料理が登場する新店がお目見え。築地で鍛えた仕入れで魚にめっぽう強い新富町のフレンチ割烹。ワインのお供に、ごちそうご飯をたんと召し上がれ!

Photo: Yoichiro Kikuchi / Text: Mamiko Kume

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Kamenote(新富町)

自慢の魚とご飯で酔わせる、フレンチ割烹。

店主の亀野篤史さんはフランス・パリの名店〈Restaurant TOYO〉で腕を磨き、帰国後は築地市場の仲卸で7年半も勤めた経歴の持ち主。下町情緒漂う新富町の路地裏に構えた新店では、パリと築地で培ったセンスと経験をフルに発揮中だ。

料理は素材重視、調理はシンプルがモットー。一つの料理で食材は3つまでと決めている。例えば、ウニも旨ければ皿に盛ってそのまま出してもいいほどだ。魚は一本丸にこだわり、格安で仕入れて使い切る。10㎏の黒ムツだって「大きい方が脂がのって味が濃い」と自信満々だ。

〆の米料理は、古巣のスペシャリテで思い入れのある混ぜご飯。「炊き込みだとご飯も具材も同じ味になる。醤油は香ばしく焦がしたいし、味がついているところ、ないところがあるのがいい」とキッパリ。

あんな味、こんな味が混ぜこぜになって最後まで飽きさせない。魚とご飯、お酒の三拍子が揃えば言うことなしでしょ。

新富町〈Kamenote〉店内
居酒屋の居抜きという店内は、皮張りのソファやカラフルなタイルがモダンな雰囲気。
新富町〈Kamenote〉店主の亀野篤史さん
「創作料理にも挑戦したい」と亀野さん。

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