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グルマン温故知新:新中野〈香記豚記〉香港の魅惑の街角喫茶が突如、中野に出現

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「カジュアル中華の新展開」。一口に中華と言っても好みは様々。フカヒレ、ナマコ、ツバメの巣......といった高級食材を駆使したコースもたまにはいいかもしれんが、今の気分は、今日も明日も食べたくなるデイリー中華。ちょっと懐具合が寂しい日でも堂々と胸張って行ける店を訪ねてみよう。

photo: Shinichi Yokoyama / text: Michiko Watanabe

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香記豚記(新中野)

香港の魅惑の街角喫茶が突如、中野に出現

このイカシタ店名がすべて物語る。伝説のロックバンドかよ。

台湾のストリートフードとナチュラルワインで一躍、大人気店となった江戸川橋〈フジコミュニケーション〉。創業したのは、高校の同級生である齋藤翼さんと近藤喬哉さんだ。続けて白山にオープンした〈オルソー〉も、またまた行列のできる大人気店に。そして3軒目。先の2軒のおかげか、ちまたには台湾フードがあふれ出た。今度は、香港スタイルで。

まず、扉に書かれた漢字にそそられる。店名横の「瘋狂愛您」はクレイジーアイラブユーの意とか。扉を開けると、香港映画の一シーンのようなインテリアにグッとくる。チーフマネージャーの小足聖一郎さんのイチオシは港式蜜汁叉焼(ハニーローストチャーシュー)。

「ワインにも合いますが、ぜひバーボンと味わってみてください」。ドリンク類は冷蔵庫から取るシステム。揚げ海老ワンタン、油菜など、つまみ系も充実する。

新中野〈香記豚記〉オーナーの齋藤翼さん。
鍋を振るのはオーナーの齋藤翼さん。一品ずつ丁寧に、手早く作っていく。
新中野〈香記豚記〉店内
まるでカフェのような店内。色鮮やかでポップ。

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