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グルマン温故知新:神泉〈日和〉おでんとワインの優しい旨味が共鳴

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「兄弟店は別の顔」。あのイタリアンがおでん店をオープン!?ちょっぴり意表を突くニューフェイスが、立て続けに登場。"兄"店とは異なるジャンルだからこその自由さも楽しい〈日和〉は、明るいカウンタースタイルも魅力です。

Photo: Yoichiro Kikuchi / Text: Haruka Koishihara

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日和(神泉)

おでんとワインの優しい旨味が共鳴。

神泉にある、ナチュラルワインと手打ちパスタを中心としたイタリア北部の料理が評判のバール〈アウレリオ〉。こちらのオーナー・大本陽介さんが、店の目と鼻の先にあるおでん屋さんに通ううちに、自分の好きなワインとおでんのだし、それぞれが持つ旨味の相性の良さを確信。そして、ワインが苦手だった店主の望月清登さんも、大本さんの手ほどきにより開眼!

相思相愛の結果、〈アウレリオ〉が手がけるおでんとナチュラルワインの店〈日和〉に変身した。

学芸大学の人気店〈件〉を経て独立した望月さんのおでんは、柔らかい、まあるい味わいが特徴。それは、大本さんがイタリアを回っていた修業時代に出会ったワインにも共通する持ち味だ。来日した生産者が、望月さんのおでんだしを評して「自分の造るワインの味と似ている」と言ったこともあるとか。

おでんとワインが互いに寄り添い、体に優しく染み入るよう。うっかり飲みすぎ、にご注意。

神泉〈日和〉料理長の望月清登さん。
料理を一手に引き受ける“キャプテン”こと料理長の望月清登さん。
神泉〈日和〉の店内
明るい店内の様子は、店の前の通りからもよく見える。

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