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グルマン温故知新:赤坂見附〈hakbo〉日本酒と生ハムで元気をくれる音楽酒場

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「今宵は音楽酒場で」。メニューや空間、サービスと同じくらい、飲食店にとって、音楽は個性が発揮される重要な要素。赤坂見附にオープンした新店は、サウンド抜群の音楽酒場。おいしさとの相乗効果で、満足度も爆上がりです。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Mamiko Kume

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hakbo(赤坂見附)

日本酒と生ハムで元気をくれる音楽酒場

カウンターにはSONYのスピーカー・エスプリAPM-8(80年代製)とターンテーブル。天井にも2台の大型スピーカーと、セットからして本気度が窺える。

店主は広告代理店から飲食業界に転身。サービス経験も豊富で、〈海南鶏飯食堂〉の創業者でもある中西紫朗さん。「いい音が楽しめるパリのナチュラルワインバー〈バンビーノ〉にビビッときた」と新規店をゼロから計画。好きな音楽と日本酒に特化した酒場をオープンした。

まず味わうべきは、ハモンイベリコの生ハムと燗酒。脂の甘味と赤身の旨味が溶け合う最強のペアリングだ。ピーマンのきんぴらに肉豆腐と素朴なメニューもあれば、白身魚の和風セビーチェやカオマンガイと変化球もあり。アテのサンドイッチも味噌やチーズを合わせ、日本酒に寄せるアレンジもいい感じだ。

選曲はオールジャンルで、ジャズもあれば昭和歌謡もあり。「音楽によって雰囲気がガラリと変わります」と、中西さん。

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