GIFT（麻布十番）
サラダ“最上級”で始まる野菜のコース
イタリア語で「サラダ」を表す「インサラータ」に、最上級の「ッシマ」をつけて「インサラティッシマ」。サラダといっても、火を入れたりマリネしたりと、手間暇かけた野菜料理が30品！酸味やスパイスの効かせ方で野菜の味を引き出しつつ、一皿としてメリハリもくっきり。名に偽りなしの満足度だ。
「インサラティッシマ・ギフト」
〈リナシメント〉のスタイルを踏襲したスペシャリテ。メニューに30品の内容が記されていて、ランダムな盛り付けの中から探すのも楽しい。「トマトベリー キヌア ハーブの香り」「茄子 トマトソース オレガノ風味」「蓮根 デュカ ハリッサ」など。料理はすべて昼7,800円～、夜9,900円～のコースに含まれる。
「蔵王高原牧場 蔵王牛“フィレ”炭火焼」
黒毛和牛の交雑種のトップブランド、蔵王牛（ざおうぎゅう）を筆頭に、赤身の強い旨味に特徴がある牛肉を厳選して使用。上質なフィレを炭火でシンプルに焼き、マダガスカルペッパー、わさびマスタードなど香りのアクセントを添えて。
「自家製スパイスカレー」パスタではなく、スープ感覚で食べられるスパイスカレーが肉料理の後に供される。トマトの薬膳スープをベースに、麹で旨味を加えて軽やかに。ご飯はもち麦を加えた胚芽米、クスクスとマスタードを添えて食感も豊か。
目黒のリストランテ〈リナシメント〉の姉妹店。オーナーの三浦幸一さん自身が「行きたい店」を形にし、同店で副料理長を経験した山川大輔シェフが厨房に立つ。インサラティッシマの後は、サシの少ない牛肉の炭火焼き、野菜のだしが決め手のさらりとしたスパイスカレーが続く。
いわく「明日の自分に優しい」コース。合わせて推すのは、“飲み疲れない”ナチュラルワイン。複雑味もあって、野菜料理との相性も文句なしだ。
料理は爽快だが、モノトーンで統一した店内は、どこか艶やかで、窓の外には東京タワー。そのギャップも心憎い。
〈サバティーニ〉グループの店で修業、〈ダノイ高輪〉で副料理長を務めた山川シェフ。 
10席だがシーンで使い分けも可能。
