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グルマン温故知新:東銀座〈ふぐ倶楽部 miyawaki〉よそ行きじゃない、普段着気分のフグ料理店

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「大阪流」。食い倒れシティ・大阪から、東京へやってきた料理人の店。大阪では当たり前の存在「フグ」をもっと東京に広めたという思いを抱いて。より自身の味を極めるために。

Photo: Shin-ichi Yokoyama / Text: Haruka Koishihara

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ふぐ倶楽部 miyawaki(東銀座)

よそ行きじゃない、普段着気分のフグ料理店。

フグといえば高級食材で、フグ料理店は高嶺の花。店主の宮脇崇さんは、大阪とは異なる東京でのフグのイメージを塗り替えて、もっと日常的に食べてもらいたい!という思いから、このお店をオープンした。

遡れば、大阪で複数店舗を展開している〈大阪とらふぐの会〉という会員制のフグ料理店に入社。店長を任された後、東京進出担当となり上京。無事に軌道に乗せ、見事独立に至った。

お造りや唐揚げ、ふぐちりなど、フグずくめのコースが¥9,350(!)は、大阪でも破格だ。もちろん、この価格だから天然フグではないが「味がのっていて、生でも焼いてもおいしい」という3㎏前後の養殖ものを吟味。4〜5日間かけて熟成させて、さらに旨味を凝縮させる。

3階建ての店の1階をカウンター席にしたのも、気軽に入ってほしいから。「てつ揚げとハイボールで一杯、も大歓迎」と宮脇さん。コースもいいけど、フグでちょい飲みも楽しそう!

東銀座〈ふぐ倶楽部miyawaki〉店主の宮脇崇さん
包丁さばきもトークも鮮やかな宮脇さん。
東銀座〈ふぐ倶楽部miyawaki〉店内
モノトーンで統一されたカウンターは、従来のフグ料理店と一線を画す雰囲気。

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