FARO(銀座)
日本の食材への敬意と美意識の溢れるコース。
席に着くと、卓上には百数十種以上の食材・調味料の名前が五十音順に並ぶカードが。その日のコースに使われるものすべてが書かれており、どんな皿が登場するか期待を高める演出。
イタリアで20年の経歴を持ち“イタリアで最も有名な日本人シェフの一人”といわれる能田耕太郎さんが、〈ファロ資生堂〉のフルリニューアルに伴いエグゼクティブシェフに就任した。もはやイタリアンではないイノベーティブなコースは、特製の漆器に盛られた「八寸」からドルチェまで十数品で構成。
「イタリア料理の哲学は、その土地でとれた旬の素材を使うこと」という能田さん。日本全国を訪ねて出会った旬の食材をシンプルに料理する。定番の皿を極力設けない方針も、前述のフィロソフィに沿うためだ。
イタリアで経験を積んだシェフパティシエ・加藤峰子さんを筆頭とするスタッフとのチーム力で、銀座発・世界基準のガストロノミーを目指す。