dots（渋谷）
日常的な「家郷菜」で名店の味をもっと気軽に。
Wakiyaグループのオーナーシェフであり、アイアンシェフで知られる脇屋友詞さん。東京・赤坂にある自店の料理をベースにしながら、より気軽に味わえる新店をオープンした。
料理長に抜擢された平賀大輔さんは生粋のWakiya育ち。中国の家庭料理をベースにした家郷菜（ジャーシャンツァイ）を謳い、驚きのあるプレゼンテーションで楽しませる。スタートは、素材も味つけも様々な小皿料理を盛り合わせた「9皿の前菜」を。メインは千葉県いすみ市〈ファームあき〉のオーガニック野菜や魚介を中国茶と石で蒸し上げる「特製蒸籠」を。
「特製蒸籠」焼けた石に凍頂烏龍茶を注ぎ、旬野菜や南九州産「竜宮の白姫えび」を蒸し上げる料理。香りの高い1煎目にこだわり、ニンニク醤油とネギニラソースで味わう。中央の器の中はスープとラー油、四川山椒で煮込んだ砂ずり、ハチノス、白モツ串と木綿豆腐のピリ辛煮が。白いご飯が欲しくなる味わい。¥2,400。 
「9皿の前菜」写真左上から時計回りに、ピータン豆腐、押し豆腐 セロリとパプリカ、空豆のペースト、胡麻豆腐、クラゲの和え物、焼豚、棒々鶏、パテ、2種の大根の漬物。定番と季節の味を揃えて。つまみにもうってつけ。¥2,200。 
「サラダ涼麺」メニュー名の通り、サラダをイメージした麺料理。フリルレタス、キュウリ、ミョウガ、水菜、トレビス等、野菜と海藻をたっぷり盛り込んで。酸味のあるタレを合わせ、暑さで減退気味の食欲を引き上げる。¥1,320。
「脇屋シェフが20年前に考案した名物で、当時は石を焼く係でした」と笑う平賀さん。蒸気の音や立ち上る香りも存分に満喫でき、ごちそう感も半端なし。
料理人がホールのサービスを兼ねるというスタイルも、ベテランシェフのアイデアから。気取りのないポップなチャイニーズは、渋谷の街にすっと馴染む。
