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グルマン温故知新:人形町〈コングスト〉時間帯での使い分けが楽しい下町スパニッシュ

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「カウンターのスパニッシュ」。名店での経験をベースにしたコースとアラカルトを二本立てで提供する人形町のレストラン。カウンターにスタンディングもあり、子供連れもウェルカム!普段使いにどうぞ。

photo: Kanako Nakamura / text: Mamiko Kume

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コングスト(人形町)

時間帯での使い分けが楽しい下町スパニッシュ

学生時代から居酒屋好きだったというオーナーシェフの坂田慎吾さん。イタリアンやフレンチの道に進むも、より気軽なバルに魅了されスペイン料理に転身。神楽坂〈エルプルポ〉を皮切りに、銀座〈スリオラ〉、鎌倉〈アンチョア〉と幅広いジャンルで腕に磨きをかけてきた。

コースで提供する料理はそうした経験が存分に発揮された内容。例えばスターターは、スペイン料理に欠かせないイワシとパンのコカという組み合わせ。「酸っぱさとしょっぱさにバターのコク、ローストした松の実の香ばしさが一体となった料理」と坂田さん。

「バリエーションが無数でアレンジしやすい」ピキージョ・ピーマンは〈アンチョア〉のスペシャリテで、出身地・熊本の馬肉を生かしながらオマージュを捧ぐ。締めのフィデウワも「パプリカパウダーのだし感がいい。感覚としては焼きそばです」と遊び心も。

21時以降は居酒屋的なアラカルトを提供する。伸び代に期待。

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