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グルマン温故知新:四ツ谷〈シナモンガーデン RICE & CURRY〉味変上等。もっと自由に自分の味を楽しもう

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「冬の寒さに効くカレー」。すっかりお正月気分も抜け、寒さ募る頃。じわじわっと汗ばむほどスパイスが効いたカレーはいかがだろう。スパイスには漢方薬に使われているものも多いから、いわば薬膳。一皿食べれば、力が湧く。丁寧に手をかけた、体に優しいカレーで冬を乗り切れ。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Noriko Watanabe

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シナモンガーデン RICE & CURRY(四ツ谷)

味変上等。もっと自由に自分の味を楽しもう

店主のアミラ・ペレラさんはスリランカ生まれ。2014年、日本人の妻とともに、神奈川・南林間の自宅の1階でカレー屋を始めた。実家から届くスパイスを用い、香りと風味を引き出したカレーとバスマティライス、肉や野菜をワンプレートに盛り合わせ、少しずつ混ぜながらカスタマイズして食べるスリランカスタイルが評判となり、関内にも出店。この良さをもっと広めたいと、東京は四ツ谷・しんみち通りに出店した。

カレーの肝となるスパイスは“トゥナパハ”と呼ばれるもの。トゥナは3、コリアンダー、クミン、フェンネルを。パハは5、シナモンやカルダモンなど5種類、いやそれ以上のスパイスを用いる。それも生タイプとローストタイプを合わせる。さらに、カレーリーフやパンダンリーフなど、生のハーブも加えるから、この上なく深い味わいになる。食後が軽やかだから、またすぐに食べたくなる。これは、ヤバイ。クセになる。

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