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グルマン温故知新:三田〈Chinese Restaurant 漢〉純香港スタイルの料理を追求する、安ウマ町中華

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「町の中華・正統派の系譜」。勢いづくチャイニーズシーンに新たな動き。ミシュランの星つき店で腕を磨いた若手有望株。居抜き物件にオープンし、身の丈に合ったスタイルでのびのびと。リーズナブルでアットホームな店を実現中だ。

Photo: Yoichiro Kikuchi / Text: Mamiko Kume

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Chinese Restaurant 漢(三田)

純香港スタイルの料理を追求する、安ウマ町中華。

学生時代、週3で通い詰めるほど〈バーミヤン〉好きだった藤井寛さん。目の前で次々と料理が作られる中華料理に釘づけになり、料理の道へ。東京ステーションホテル〈カントニーズ 燕 ケン タカセ〉から、マンダリン オリエンタル 東京〈センス〉と星つきの名店を経て、独立。回鍋肉の旨い「中華屋の親父」になるべく奮闘の日々だ。

「伝統的な手法に新しいエッセンスを加えた純香港スタイルの料理を」と、藤井さん。前菜一つにしても手間を惜しまず、醬は十数種が自家製の熱心さ。家庭用オーブンレンジで豚叉焼や北京ダックまで焼き上げるのだから、すごいのなんのって。

広東伝統的焼物盛合せが¥800、前菜¥200〜、鶏肉と腸詰蒸しご飯¥350と驚きのロープライス!築地の八百屋で働いた経験を仕入れに生かし、低価格帯を貫く。プレミアム紹興酒と焼き物で一杯、炒め物でもう一杯、しまいに点心でもう一杯。近所に欲しいけど、危ない店。

三田〈Chinese Restaurant 漢〉オーナーシェフの藤井寛さん
システムエンジニアから転身したオーナーシェフの藤井寛さん。
三田〈Chinese Restaurant 漢〉店内
串焼き屋だった店舗を居抜きでオープン。ランチタイムは食券制。

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