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グルマン温故知新:外苑前〈CENSU TOKYO〉日中仏が融合した、海外居酒屋文化を逆輸入

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「令和ミクスチャー」。フレンチ出身のシェフが腕を振るう香港発の「IZAKAYA」。国際的な舞台で活躍したシェフが率い、確かな技術とバックボーンが生む創作は、未来の定番を予感させる。カジュアルに楽しめる、新しい味の世界へ。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Kei Sasaki

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CENSU TOKYO(外苑前)

日中仏が融合した、海外居酒屋文化を逆輸入

海外の「IZAKAYA」を彷彿とさせる料理の数々から、スタッフ間で流暢な英語が飛び交う雰囲気までインターナショナル。香港の1ツ星〈Belon〉等で修業した佐藤峻シェフが2021年、現地で開業し、即、人気店となった〈CENSU〉が東京に進出、国内外の食べ手を沸かせている。

厨房に立つのは、金須郁幸(きんすふみゆき)シェフ。〈レストラン タテル ヨシノ〉(現在は閉店)など王道フレンチを経て香港に渡り、モダン・ベトナム料理店や香港〈CENSU〉など一線で活躍した経験を持つ。

フレンチに中・和のテイストを掛け合わせた味作りは、香港・東京の店に共通するが、金須シェフのルーツとキャリアはそれを体現するにふさわしい。

新鮮な魚の扱いやカモの火入れは日本でフレンチを学んだ料理人の技が生き、チキンの“パエリア”にはアジアが香る。世界の舞台で活躍した若い料理人、サービススタッフが集結、型にはまらず行き届いたもてなしも、新時代を予感させる。

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