ブルペン(武蔵小山)
その一貫に魂を込める、熱闘「寿司」甲子園。
不動前〈鮨 りんだ〉〈らんまる〉の系列店として武蔵小山にオープン。野球の投手が肩を温めるブルペン=投球練習場の名の通り、本店での先発登板を目指して寿司を握り込む、若手職人養成所という位置づけだ。
品書きは11貫構成のコースとお好みの二刀流。例えばマグロなら、香りと脂が引き立つよう60℃に温めたネタ皿で人肌にしてから、炊きたての酢飯で握って1貫目に提供する。魚の種類や大きさに応じて包丁で丁寧に切れ目を入れ、酸化しやすいネタは直前に切り身にするなど、ベテランクラスの徹底ぶりだ。
羽釜で炊く山形産コシヒカリに10年熟成の赤酢と白酢をブレンドした酢飯は、口の中でネタと渾然一体に。短時間で提供できるよう二手で仕上げる握りは形もいい。江戸前らしいストレートなネタもあれば、隠し球もあり。味噌と具にこだわる日替わりの味噌汁でゲームセット。
BGMにブラバンの応援歌が流れ、店内の一体感は半端なし。