バルセロナ グロック（麻布十番）
朝昼夜と営業。名シェフが立つスペインバル
スペインの3ツ星レストラン〈エル・ブリ〉で腕を磨き、帰国後は茶懐石のスタイルを取り込んだ創作料理で魅了してきた山田チカラさん。
「日本でスペイン料理業態をやったことがない。今さらだけど面白いと思って」と待望のオープン。バルセロナで経営していたバル〈グロック〉を再現、好きなこと、やりたいことをすべて注ぎ込んだ。
「マッシュルーム アヒージョ」
静岡〈長谷川農産〉の大きく肉厚のマッシュルームを定番メニューに。オリーブオイルの使用は控えめで、ニンニクと糸唐辛子というシンプルな仕立てに。一見するとフレッシュのように見えるが、火入れ加減は絶妙の一言。サクッとした食感とジューシーかつ、風味豊かな味わい。1,500円。
「ビキニ」
バルセロナでは朝食にもなるカタルーニャ地方のホットサンド。食パンで生ハム、チーズをサンドし、香草バターでコクをプラス。クリスピーな食感と塩気が効いていて、スパークリングやビールが欲しくなる。700円。
「フィデウワ」
本日のお米料理。カタルーニャ伝統のショートパスタパエリア。多めのオリーブオイルでパスタを炒めて色づけして、魚介のだしで炊き上げる。この日は牡蠣（かき）。アイオリソースは別添え。食材、大きさは相談を。2,000円〜。
「会話ありき」のスタンスで黒板メニューをなくし、聞かなきゃわからない本日のメニューを複数用意。本場仕込みのニンニクとオリーブオイル使いで提供するアヒージョや、コンビーフを盛り込んだパンコントマテなど、パンのつまみは衝撃的な味わいだ。
出身地・静岡の食材や、〈山田農園〉の抹茶を使ったラテなど、日本らしさをうまく織り交ぜるあたりはチカラさん。
営業は朝8時から。犬と子供ファーストで、バルの使い方も指南。「わからないことは質問してください。会話ができる人ほど楽しめます」
食文化プロデューサーとしても活躍する山田チカラさん。 
17時以降オムレツ等のフードがずらり並ぶカウンター席。
