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グルマン温故知新:銀座〈Bangera's Kitchen〉魚が主役!な、インド・マンガロール料理を

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「タイとインドのご当地料理」。一口に「日本料理」と言っても、北から南まで、土地に根ざした料理があるのは言わずもがな。インドだって、エリアごとによく食べる食材やスパイス、調理方法は違って当然。日本ではまだ珍しい、インドの知られざるご当地料理専門店が登場です。

Photo: Hisashi Okamoto / Text: Haruka Koishihara

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Bangera's Kitchen(銀座)

魚が主役!な、インド・マンガロール料理を。

「インド料理の定番メニューはバターチキン、ナン、ラッシー」というイメージを、鮮やかに覆される。メニューに並ぶのは、インドの南西部・カルナータカ州にあるアラビア海に面した都市・マンガロール地方の料理。だから、この3品に代表される北インドの料理とはまったく異なり、魚介類を使うレシピが多い。また、味つけにはコリアンダーシードやクミン、ココナッツミルクを多用し、複雑かつマイルドな味わいが特徴だ。

彼の地出身のオーナー、バンゲラ・プラシャントさんが、お酒のつまみにもなる、ふるさとの味を出す店が東京に欲しくて一念発起。腕の良いシェフを現地で探して、起業した。

カレーは「ガッシ」、炒め料理は「スッカ」など名称もこの地方特有。揚げパンなどの軽食や、ノンアルコールのマンガロール式カクテルも多様に揃い、おいしい+知らなかった食文化に触れられる、楽しいニューフェイスだ。

銀座〈Bangera's Kitchen〉のシェフ
バンゲラさんが連れてきた、マンガロールの4ツ星ホテル出身のシェフが腕を振るう。
銀座〈Bangera's Kitchen〉店内
店内は落ち着いた雰囲気。

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