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グルマン温故知新:青山一丁目〈AVIS de VIN FORT〉ワイン生産者のダイニングのくつろぎを再現

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「ワイン屋さんのレストラン」。ヨーロッパのファインワインを輸入するインポーターで、今日のワイン人気を支えるこの会社が、直営のレストランを開いた。ラインナップから料理と合わせた提案までさすがの楽しさ。いざ青山へ。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Kei Sasaki

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AVIS de VIN FORT(青山一丁目)

ワイン生産者のダイニングのくつろぎを再現

クラシックからナチュラルまで、約200生産者のワインを輸入するインポーター〈テラヴェール〉のレストラン。オープンキッチンと大テーブルが中心の店内は、ワイナリーのダイニングのイメージだ。膨大なワインが眠る自社セラーから、季節や熟成に合わせた飲み頃80種前後を常時店内に揃える。

幅広いワインに合わせ、厨房もダブルシェフ体制だ。井原摩耶シェフはフレンチ、瀧本貴士シェフはイタリアン出身。それぞれのジャンルに則しながら縛られず、旬の食材とワインに寄り添う料理でもてなす。軽く飲むのにぴったりのタパスから、少しいいワインを開けたくなる香り高い肉料理、締めに食べたいパスタまで、ツボを押さえた品書きが嬉しい。

ソムリエは、銀座〈レカン〉や自由が丘〈リストランテ モンド〉(現在は閉店)を経たベテラン、田村理宏さん。基本を踏まえ、時に遊び心を加えたグラスサービスが、ワインを楽しむ店によく似合う。

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