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グルマン温故知新:池尻大橋〈池尻 浅野〉自家製の“つまみになる調味料”で飲ませる

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回は一つの料理や食材への並々ならぬ愛情で、マニアックな専門店を作り上げてしまったお店。愛の強さ=味わいに比例する!遊び心溢れるメニューを堪能せよ。

Photo: Naoki Tani / Text: Kei Sasaki

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池尻 浅野(池尻大橋)

自家製の“つまみになる調味料”で飲ませる。

コースの1品目、アラカルトでもオーダーできる前菜お任せ四品盛りは、例えば今ならモズクの酢の物に、旬の丸ナスのムース仕立て、鴨の脂と黒コショウを効かせたトウモロコシのすりながしなどが並ぶ。店主の浅野雅さんは和食一筋で歩んできたが、3年勤めた神泉〈ぽつらぽつら〉で洋の味を取り入れたつまみやワインに開眼。自らの店でもそのスタイルを踏襲する。

味作りのキモは、自家製の調味料。とんかつに添えたウスターソースは、酸味にキレがあり野菜の旨味もたっぷり。揚げ賀茂ナスには、濃厚な肉味噌を。ソースや味噌そのものがつまみになる味。酒が進む。山形の契約農家が栽培するつや姫を使った土鍋ご飯も自慢で、穴子や牛肉を使った豪華な炊き込みご飯のほかに、米そのものを味わう白いご飯も用意する。

平日は残業後も駆け込める深夜までの営業。休日は「昼酒推奨」と午後1時から店を開けるというのもありがたい限り。

池尻大橋〈池尻 浅野〉店主の浅野雅さん
小さな厨房に立ち、一人店を切り盛りする浅野さん。
池尻大橋〈池尻 浅野〉店内
7坪強の空間にコの字のカウンターのみ。シェアテーブルのよう。

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