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グルマン温故知新:白山〈鶯嶁荘 also〉水餃子酒場の次の手は、台湾ワンタン専門店

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「アジアン食堂」。気軽に旅に出ることが難しくなった今だからだろうか、どこかを旅した気分になれる新店が続々オープンしている。人気を博した店による次の一手。台湾テイストにどっぷり浸かってみては?

Photo: Yoichiro Kikuchi / Text: Haruka Koishihara

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鶯嶁荘 also(白山)

水餃子酒場の次の手は、台湾ワンタン専門店。

台湾の稀少な山胡椒「馬告」香る水餃子で、すっかりお馴染みになった江戸川橋〈FUJI COMMUNICATION〉。新たな台湾ストリートフードを主役に据えた店を開いた。

店を営む近藤喬哉さんと齋藤翼さんコンビが、足繁く通った台湾で出会った「大饂飩(台湾ワンタン)」は、中国料理のそれとは違い、餡がたっぷりでふくよか。台湾では、実は水餃子と同じくらいポピュラーだというワンタン、本場の味に近づけるべく、皮は粉の挽き方からこだわり、手のばししている。

ほかにメニューに並ぶのは、クリスピー唐揚げや魯肉飯といった台湾ローカルのつまみ。合わせる酒は世界のビールに、ナチュラルワイン、台湾ウイスキー「KAVALAN」など。ワンタンの皮を入れて醸造するクラフトビール、という変わり種も!

駅近に立つ古い一軒家を、台湾風のレトロな窓枠「鐵窗」を特注して飾るなど、料理のみならず雰囲気作りにも心を砕く。

白山〈鶯嶁荘 also〉のスタッフ
空き時間には、スタッフがせっせとワンタンを包む。
白山〈鶯嶁荘 also〉店内
台南で訪れた、白一色のビアバーの内装をイメージしたという空間。

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