赤い部屋（表参道）
高品質なお好み焼きとワインと、最高の音質を。
「関西風お好み焼き・ナチュラルワイン・アナログレコード」という、三題噺のようなキーワードを掲げたワインバー〈赤い部屋〉。オーナーソムリエの松坂愛さんは、目と鼻の先にあるジャズクラブ〈ブルーノート東京〉に長年ソムリエールとして勤めた後、独立。神戸出身の同僚・飯田貴志さんと店を開くにあたり“お好み焼きとワイン”をメニューの主役にした。
お好み焼きは、正直それまでは食べる専門だったというが、試行錯誤を重ねて、香ばしくも軽やかな逸品を完成させた。大量の野菜が入る分、45分かけてじっくり火入れをするのが特徴。
「関西風お好み焼」粉をギリギリまで減らして冬玉キャベツとヤマイモをたっぷり使用。加えて小麦粉の旨味のもとである「灰分」が調整された神戸・長田〈増田製粉所〉の「特宝笠」という製菓用薄力粉を選び、ソースは神戸の二大人気ブランド「ばらソース」と「ブラザーソース」をブレンドするなど、研究の賜物！¥1,450。 
「九条ネギ焼」ひそかな人気ナンバーワン。ヤマイモ以外の生地と、もち豚、油かす、紅ショウガなどの具材はお好み焼と共通だが、こちらは薄く焼き九条ネギをどっさりと。ショウガを漬けた特製だし醤油をジュッとかけて。¥1,300。 
「焼きそば」甘味の強い冬玉キャベツや小田原産のもち豚、大阪・羽曳野産の高級油かすと共に、注文ごとにゆでる国産小麦100％の中太麺をジュージューと焼く。どろソースを混ぜてピリ辛仕上げにしており、激辛仕様もOK。¥1,450。
そうした鉄板メニューのパートーナーに松坂さんが薦めるワインは、乳酸が感じられるミディアムタイプや、国産ワイン。そしてレコードは、飯田さんの学生時代からのコレクション。ジャズを中心に洋楽が大半を占める中、和物では山下達郎のアルバムはコンプリート。真空管アンプによるサウンドは格別！
