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グルマン温故知新:表参道〈赤い部屋〉高品質なお好み焼きとワインと、最高の音質を

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「鉄板と。」。寒さ厳しき冬の夜は、ジュ〜ッと音を立てながら、食欲をそそる匂いを空間に漂わせる鉄板料理が、ことさら魅力的。“テッパン”な鉄板メニューに加えて異なる魅力のある、ワインとレコードのお店。

Photo: Hisashi Okamoto / Text: Haruka Koishihara

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赤い部屋(表参道)

高品質なお好み焼きとワインと、最高の音質を。

「関西風お好み焼き・ナチュラルワイン・アナログレコード」という、三題噺のようなキーワードを掲げたワインバー〈赤い部屋〉。オーナーソムリエの松坂愛さんは、目と鼻の先にあるジャズクラブ〈ブルーノート東京〉に長年ソムリエールとして勤めた後、独立。神戸出身の同僚・飯田貴志さんと店を開くにあたり“お好み焼きとワイン”をメニューの主役にした。

お好み焼きは、正直それまでは食べる専門だったというが、試行錯誤を重ねて、香ばしくも軽やかな逸品を完成させた。大量の野菜が入る分、45分かけてじっくり火入れをするのが特徴。

そうした鉄板メニューのパートーナーに松坂さんが薦めるワインは、乳酸が感じられるミディアムタイプや、国産ワイン。そしてレコードは、飯田さんの学生時代からのコレクション。ジャズを中心に洋楽が大半を占める中、和物では山下達郎のアルバムはコンプリート。真空管アンプによるサウンドは格別!

表参道〈赤い部屋〉の飯田貴志さん
丁寧にお好み焼きを仕上げる飯田さん。鉄板がDJ卓のよう⁉
表参道〈赤い部屋〉の店内
その名の通り、真紅の空間。照明やミラーボールが映える。

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