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プレイに没頭しつつ、楽曲制作もできる。ミュージシャン・ビッケブランカの居心地のいいゲーム部屋

ゲームをより快適に楽しむための空間とは?生粋のゲーム愛好家、ミュージシャン・ビッケブランカさんが作ったオアシス空間にお邪魔して、プレイのしやすさや居心地のよさの秘密を聞きました。

photo: Keisuke Fukamizu / text: Masae Wako

「余白のある空間が心の豊かさを作ると思うんです。必要なものだけを整えたうえで、一見ムダにも思える余白スペースがあるのが理想的」

人気シンガーソングライターのビッケブランカさんがそう話す。筋金入りのゲーム好きで、プレイはもっぱらPCゲーム。多い日は12時間以上デスク前で過ごし、M4NUL名義でゲーム配信も行っている。

「ゲーム部屋の条件は、ゲームに特化しつつも楽曲制作ができること。音楽専用のスタジオにゲームができる部屋を作り、音響や映像のスケール感からマウスの反応速度まで、完璧なスペックで揃えました。とはいえ、ゲーム中に音楽のアイデアが浮かぶことはないですね。バトルロイヤル系が好きで“絶対に倒す!”って集中してるので」

ミュージシャン・ビッケブランカのゲーム部屋
メインモニターは〈Republic of Gamers〉、マウス、マウスパッド、キーボードは〈Razer〉。プロ仕様の小型スピーカーは〈GENELEC〉。配信用カメラやマイクも完備。
ミュージシャン・ビッケブランカのゲーム部屋
ゲーミングPCは〈Sycom〉製。特注したものを自らカスタマイズ。

実は理想の空間を作るべく、5年前から改装や引っ越しを重ねてきた。
「機能性だけを追いかけたことも、LEDを光らせたコテコテの空間にしたこともありました。そういう失敗から自分なりに学んだのは、居心地のよさを最優先することです」

少し前に完成したこの部屋では、目の前が窓になるようにデスクを配置。機材もインテリアも黒・白・グレーで統一した。デスクはキッチン用の長天板に、マーブル模様のカッティングシートを貼ってDIY。

「生活空間とシームレスな環境を作ろう、機器や家具は高くても長く使えるいいものを選ぼうって思考を変えたんです。だから今の部屋は、ゲームをしない日はない僕にとって、完璧。何時間いても飽きないです」

ミュージシャン・ビッケブランカのゲーム部屋
窓に向けた配置。椅子は〈ハーマンミラー〉のアーロンチェア。〈StarTech〉のケーブルや壁付けパネルでデスク下の配線もすっきり。