stock(福岡/天神)
〈AMAM DACOTAN〉のパンの師匠が、
ベニエを逆輸入。
高加水・低温発酵で、冷凍保存してもおいしいパンがウリの〈pain stock〉。その天神店〈stock〉に、店舗限定のフランス風ドーナツ「ベニエ」が登場。発酵感のある滑らかな生地に、キビ糖を使ったあっさりとした甘さのカスタードクリームの組み合わせは、ここだけの味。実はオーナーの平山哲生さんは、〈AMAM DACOTAN〉の平子良太さんにパンのレシピを教えた人。
両氏は今でも仲が良く、〈I'm donut ?〉のレシピを踏襲したという不揃いな形が愛らしい生ドーナツや、あんこと生クリームのベニエも人気。
C'estTRÈSBON(福岡/西鉄平尾)
フランス仕込みのベーカリーが、
イタリア菓子を始めたら。
博多で117年続く和菓子店〈石村萬盛堂〉が手がけるベーカリー。手ごねのバゲットに定評があり、地元のレストランのシェフも多く訪れる。これまでドーナツは、きな粉と砂糖をまぶしたシンプルな「きなこドーナツ」のみ。20周年を迎えた今年、新たな挑戦をとスタッフから挙がったのが、イタリアのボンボローニ。牛乳や練乳を加えたリッチで歯切れのよい生地に、甘さ控えめで、軽やかな後味を意識した自家製クリームを惜しみなく詰め込む。人気店のクオリティと心意気を感じる一品はたちまち人気商品に。
ON SUGAR(福岡/薬院)
〈NO COFFEE〉のオーナーが作れば、
マラサダはこうなる。
デザイン性の高いコラボアイテムを連発し、全国区の知名度を誇るコーヒーショップ〈NO COFFEE〉。そのオーナーである佐藤慎介さんが、2019年末に開いたベイクショップ。オープン後の長蛇の列も、コロナ禍以降はぱったり途絶えたが、かえって地元の人が増え、リピーターも多くなったという。流行りに流されないよう、基本の味をしっかり作り込んだ。ハワイのマラサダをベースにしているのだとか。国産小麦を使い、店に出す前日から生地を作り天然酵母で発酵。ふんわり軽くて飽きのこない一品に仕上げている。