「居住空間学2023」編集後記：自由で快適で気持ちのいい16組の居住空間学

自由で快適で気持ちのいい16組の居住空間学

今年も、この季節がやってきました。ブルータスがこの1年間に出会った、国内外の自由で快適な住まいを紹介する、特集「居住空間学」の季節です。今回は「清々しい部屋」をキーワードにして、日本と北欧の、16組の魅力的な住まいを紹介しています。リモートワークが普及したこともあり、以前よりも暮らし方の選択肢や自由度は広がりました。今回取材をさせていただいた先も、実に素敵で刺激的な場所ばかりです。

今回は新しい住まいにくわえ、2008年と2013年と、以前に2度取材をさせていただいた、クリエイティブディレクター・スタイリストの熊谷隆志さんと〈.....RESEARCH〉の小林節正さんの居住空間を、改めて訪ねることができました。住まい方に哲学のある彼らの空間は、現在どのように変化しているのでしょうか？

「居住空間学」の取材をしていると、自分のふだんの生活に持ち帰ることが非常に多く、それも楽しみのひとつです。特集をつくり終えた後、わたしは陶器（うつわ）を買うことに久しぶりに熱中していますが、それもこの特集で素敵な住まいをたくさん訪ねた影響なのか。この特集を通して、皆さんの中にも何かが残るようでしたら、とても嬉しいです。