ここ3年くらい、音楽といえば、K-POPとジャズばかり聴いている。おさえておきたい新譜はもちろんチェックするけれど、Spotifyの「お気に入りの曲」に入っているのは、その二つの割合が高い。
この特集が決まる前のこと、ジャズ評論家でライターである柳樂光隆さんが「BTSのリーダーRMはロバート・グラスパーが好きらしい」という内容をツイートしていた。まさか、と思い調べていると、Spotifyに上がっている「RM’s Favorite Tracks」という本人が作ったプレイリストに21世紀ジャズ界のレジェンド、ロバート・グラスパーが2曲も入っている。これを知ったときはテンション上がりました。好きなもの同士が実は繋がっていたとは!
ちなみに、そのプレイリストはこちら↓
世界的ポップスグループのリーダーが、現行のジャズ(正しくはジャズ出身のグラスパーによる音楽)を聴いているということが面白い。ジャズといえばどうしても堅苦しいイメージが付きまとってしまうが、“今”のジャズは、ポップミュージックの世界にも確実に影響を与えているんだなあと。それは日本も例外ではなく、星野源さんも“今”のジャズをラジオでも紹介しているし、本誌で連載中の石若駿さんは、ジャズをベースにしながら、millennium paradeや、くるり、米津玄師の楽曲にも参加している。
ジャズがじわじわとあらゆる音楽に広がっている。ならば、BTSを聴くように、もっとポップにジャズを楽しんでもいいんじゃないか。そんな気分で読んでいただけると嬉しいです。これを書きながらも僕は、サマラ・ジョイ(グラミー賞最優秀新人賞受賞)とNew Jeansを聴いています。