「旅したい、日本の酒場。」編集後記:はじめてのブルータスで、伊勢の酒場に呼ばれてきました

2024年4月1日発売 No.1005「旅したい、日本の酒場。」を担当した編集者がしたためる編集後記。

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はじめてのブルータスで、伊勢の酒場に呼ばれてきました

個人的な話ですが、10年勤めた『ポパイ』からこの度、『ブルータス』に異動してきました。入社時より志望してきた部署でしたから、何でもやらせてもらいますという気持ちで取り組む所存です。そんな中、最初に命じられた仕事は聖地・伊勢への出張でした。偶然にも年始に伊勢神宮をお参りして感動してきたばかりだったので、再訪叶って嬉しい限りです。

伊勢神宮の外宮内宮をお参りした後に『赤福本店』で冬季限定の赤福ぜんざいを食べ、久野節が手がけた近代建築・近鉄宇治山田駅を見物し、夜は世界中の貴重なお酒をコレクションするバー『nousagiya』で深い話を聞く。などなど、せっかくですから誌面に目一杯詰め込んでしまいたくなるところ。実はたった2軒の酒場を取材するのみの出張でした。

暖簾が出る前の昼過ぎから常連さんたちが押しかける〈一月家〉、毎日満席必至の〈向井酒の店〉。まさにこの2軒を訪ねるためだけでも旅したくなる、それくらい魅力満載の酒場でした。

ふだん家で食べないものを出すと心がける『向井酒の店』でおしまいにお茶漬けをいただく頃には、あーこれが大人の酒場旅ですかと赤ら顔で実感。お伊勢さんには呼ばれるものと言いますが、みなさんも最新号を見てみたいただき、呼ばれた酒場にぜひ旅してみてください。

〈向井酒の店〉で最後にいただいたお茶漬け
さんざん感動した〈向井酒の店〉で最後にいただいたお茶漬け。昆布にわさびと梅、花あられにすりごま。飾らないけどひと手間ふた手間。店の美学がお品書きの端っこまで貫かれていました。

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