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目利きの店主&スタッフが通う店。Vol.2〈Bechics〉〈REM〉etc.

目利きから「信頼できる」と選ばれた店。その目利きの店主やスタッフたちが通う店も気になる!ということで、さらに彼らがよく通う店やお気に入りの店を、その理由とともに教えてもらいました。

photo: Sana Kondo, Jun Nakagawa / text: Shiori Fujii, Emi Fukushima / edit: Chizuru Atsuta

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HOOKED VINTAGE(東京都/渋谷)

教えてくれた人:chibi /店主・芳賀規良

宝探し感覚で欲しいものが見つかる、感性を刺激する古道具店

レディースの古着ショップ〈HOOKED VINTAGE(フックド ヴォンテージ)〉の奥に、什器(じゅうき)や内装を担当している安藤公祐さんが世界中からセレクトした家具や照明、オブジェ、食器といったヴィンテージのインテリア雑貨を販売するスペースがあります。

ここでよく自宅用のランプを購入したり、個性的なフラワーベースをチェックしたりしています。ものによっては修理を受けてくれることも。安藤さんとは友人のつながりで知り合いましたが、感性が近いのか、好みのアイテムがたくさん見つかるのが嬉しいですね。

渋谷 HOOKED VINTAGE 店内
ヴィンテージ好き夫妻が2017年オープン。

スタイリスト・中里真理子が通う、目利きの店。中目黒〈chibi〉

トレジャーファクトリー町田店(東京都/町田)

蚤の市のように掘り出し物を発見できるリサイクルショップ

教えてくれた人:NADiff a/p/a/r/t /店長・周藤美幸

最近、引っ越しをして必要品を探しに行ったのがきっかけで、足繁く通うようになりました。冷蔵庫や炊飯器といった生活家電から、家具、ブランド品、子供のおもちゃ、衣類、スポーツ・アウトドア用品まで、ありとあらゆるものが揃っているリサイクルショップなんです。

特に生活雑貨コーナーは、イタリア製の花瓶やチープな可愛さがある陶磁器など、蚤(のみ)の市で探しているような楽しみがあります。用途がわからない不思議なものに惹かれることもあり、眺めているだけでも飽きません。

町田 トレジャーファクトリー 外観
関東・関西圏を中心とした大型リサイクルショップ。町田には服のリユース専門店も。

建築家、醸造家・干田正浩が通う、目利きの店。恵比寿〈NADiff a/p/a/r/t〉

Bechics(東京都/中目黒)

教えてくれた人:LEATHER & SILVER MOTO/店長・福島 久

真のベーシックを目指す、大人のためのセレクトショップ

「Basic」と「Be chic」という2つの言葉が持つ意味から「真のベーシックはシックとなる」がコンセプトの〈Bechics(べシックス)〉。消費されないファッションを目指し、「売って終わりではなく、長く着られるもの」をテーマにした品揃えで勝負しているお店です。

買い物は「何を買うか」だけでなく「どこで、誰から買うか」ということが大切だと思っているので、できるだけこうした理念に共感できる個人店で選びたいと思っています。接客は気遣いが行き届いていて、オリジナルアイテムも素敵です。

中目黒 Bechics 店内
2016年、東京・中目黒にオープンしたメンズセレクトショップ。

染織家・柳晋哉が通う、目利きの店。表参道〈LEATHER & SILVER MOTO〉

black & white(神奈川県/横浜)

教えてくれた人:LICHT gallery/店主・須摩光央

知識豊富なスタッフの方との会話こそが、店への信頼を厚くする

僕が通いたくなるのは、家具であれ本であれ、各ジャンルに対するスタッフの方の見聞や知識が豊富であるお店。そして会話によってそれまで知らなかった何かを与えてくれるお店です。照明を中心に家具や雑貨類を扱う小さなインテリアショップ〈black & white〉もその一つ。

コンパクトな店内の心地よさやセレクトしているものの良さももちろんですが、そこに介在する店主の方との家具談議に時間を忘れてしまいます。信頼に足る店とは、魅力的な人の存在があってこそだと思いますね。

横浜 black & white 店内
新旧問わず国内外から買い付けた家具や生活雑貨が並ぶ。

フードスタイリスト・西㟢弥沙が通う、目利きの店。池尻大橋〈LICHT gallery〉

REM(東京都/祐天寺)

教えてくれた人:SEIN/店長・美濃大将

ジェンダーやジャンルの垣根を越えて、古着の新鮮な楽しみ方を提案

“そこにしかないもの”と出会えることが、足を運びたくなるお店のポイント。昨年オープンした古着店〈REM〉はまさにその一つです。ヴィンテージの古着を扱っていても、結局は似たようなアイテムが並ぶ店が多い中、ここはかなり攻めたセレクトで服好きを惹きつけています。

ヨーロッパの古着を中心にしつつ、ジェンダーやジャンルの垣根を感じさせず、従来の常識にとらわれない服の楽しみ方を提案してくれる。少し入りづらい店ではありますが、行くたびに刺激をもらえます。

学芸大学 REM 外観
学芸大学の人気古着店〈TRAMPOT〉で働いていたオーナーが2022年にオープンした古着店。

〈VOILLD〉主宰・伊勢春日が通う、目利きの店。祐天寺〈SEIN〉

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