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「発酵」、それは微生物たちの小宇宙。より深く学びたい人のための3冊

ビールや日本酒、ウイスキー。私たちが飲んでいるお酒の中には微生物の小宇宙が。身近な「発酵」から紐解く、見えないものの世界。

Text: Yuriko Kobayashi

『酒の科学 酵母の進化から二日酔いまで』
アダム・ロジャース/著

選者・発酵デザイナー 小倉ヒラク

酒の科学 白揚社
果汁をアルコールに変える酵母の古い遺伝学から二日酔いの生理学、酒のフレーバーの感じ方、ワイン、ビール、ウイスキー、日本酒造りの職人技に至るまで、酒にまつわる科学をあらゆる角度から解説する。酒好き、発酵好き、微生物好きのバイブル。白揚社/¥2,600

酒や味噌、納豆など、発酵食品は日本人に欠かせないもの。その発酵の裏側に驚くべき微生物の世界が広がっていることを知っているだろうか? 『酒の科学』は雑誌『WIRED』の編集者が作ったギークな酒の本で、アルコールを作る微生物の話はもとより、酒をおいしいと思う人間の味覚認知を酵母の生態から明らかにしたりと、とにかく酒から微生物の世界を掘り下げていく。


微生物の世界をより深く知りたくなったら『微生物の狩人』を読もう。人類で初めて微生物を観察した人の話など、人がいかに微生物を追いかけてきたかがよくわかる。『麹』は麹菌の働きの秘密を科学的、人文学的に紐解くディープかつクロスオーバーな一冊。やや専門的ですが、より深く発酵を学びたい人はぜひ!