星野リゾート リゾナーレ那須(栃木/那須)
田畑の恵みと美しさを五感で味わうリゾート。
田んぼって、こんなに美しかったっけ?客室の窓に広がる青々とした景色に見入ってしまうのは、リゾナーレ那須ならではの体験。ここは農業と観光が融合した“アグリツーリズモリゾート”をコンセプトに掲げたリゾートホテルだ。敷地内に田畑を有し、地元農家指導の下、ホテルスタッフが農作物を作っている。
約8500㎡の田んぼでは、地元農家と一緒に種蒔き、田植え、収穫や脱穀を体験できる『お米の学校2021』(年5回)を開講。年間約120種の野菜を栽培する農園〈アグリガーデン〉での農業体験は年間を通して参加可能。季節によって土作りから種蒔き、収穫と内容が変わり、自分の作業がほかの人に託され、実りへと連なっていくと考えるだけでワクワクできる。
「農業体験ができると知らずに来られる方も多いんです。私たちは本気で農作業に取り組んでいますが、リゾートを楽しみつつ、農業の楽しさも知ってもらえたらいいですね」(スタッフ・小鷹広之さん)
1泊¥24,000〜(2名1室利用時の1名料金)。約42,000坪の敷地で農業体験、散策や虫捕りも楽しめる。2019年11月開業。
ソラドファームルミネ(東京/荻窪)
JR荻窪駅に直結するルミネ荻窪の屋上にある〈ソラドファームルミネ〉は、駅近の商業施設の屋上を中心に貸し菜園を展開している〈まちなか菜園〉の一つ。
基本的な用具は無料レンタル、種苗は年間約100種類。また共同で栽培したホップから醸造したビールで乾杯するクラフトビール部など、ユニークな企画も用意されている。
3331屋上オーガニック菜園(東京/秋葉原)
文化と農は馴染みが深い。旧中学校の校舎を活用する人気のアートスポット〈3331 Arts Chiyoda〉、校庭だったその屋上に貸し菜園が用意されている。
この菜園の最大の特徴は農薬不使用の有機栽培。月1の活動日には、指導員によるレクチャーが開催される。また、日の出から日没近くまでという開園時間もうれしい限りだ。
都会の農園(東京/台場)
お台場の大型商業施設、ダイバーシティ東京プラザの屋上にある〈都会の農園〉。ここのユニークな特徴は、同系列のBBQ広場が併設されていること。
湾岸エリアを一望できる環境で、自分たちが育てた新鮮野菜のバーベキューが楽しめるという仕組みだ。野菜作りには都会の農園が契約するプロの農家の指導を受けられる点も心強い。
アグリス成城(東京/成城)
〈アグリス成城〉はとにかく広い。成城学園前駅から喜多見駅方向、小田急線が地下を走る約5,000㎡に300区画以上の菜園が用意されている。
そしてその8割以上が稼働中というから、人気の高さが窺える。菜園の区画間は枕木で余裕をもって仕切られ、必要な道具を完備、知識豊富なスタッフが常駐する充実の都市型菜園だ。
渋谷の緑道にも菜園化計画が!
388FARM(東京/渋谷)
笹塚・幡ヶ谷・初台を結ぶ玉川上水旧水路緑道の再整備計画が現在進行中だが、そのコンセプトも「FARM」。
そこには菜園のイメージに加え、コミュニティのつながりや創造活動を育成する場というニュアンスも含まれている。
パリで活躍する気鋭の建築家・田根剛氏が植栽計画や建築などの基本デザインを担当するこの388FARMプロジェクトが、どんな果実を実らせるか楽しみに見守りたい。