Live

インテリアのプロに教わる、机の選び方・使い方Q&A

自分らしい机を選ぶには、何を基準にしたらいいのだろう。サイズや素材?デザインの美しさ?選び方の基本から机の配置、片づけ方の極意まで、インテリアのプロに教えてもらいましょう。

illustration: Sho Fujita / edit&text: Masae Wako

Q1.インテリア初心者です。何を買えばいいですか?

A1.「後ろ姿」がきれいなものを

机のイラスト

普段は目に触れることの少ない「背面」。ここが美しいということは、細部まで手を抜かず丁寧に作られているという証しです。また、ほんのちょっとのガタつきでも、大きなストレスになるのがPC机や仕事机。作りがしっかりしていて長く使えるものを見極めたいなら、後ろ姿に安定感があるかどうかをチェックしましょう。

Q2.リモートワークに向いている机はどれですか?

A2.システムデスクです

机のイラスト

フレームや脚、天板を組み合わせ、部屋のサイズや使い方に合う机をカスタマイズするシステムデスク。今の空間にプラスしやすいのが特徴です。例えばリビングの一角のみを、飾り棚と一体のデスクでワークスペースに。ウォークインクローゼットなどの小空間を奥行きの浅い壁付け机でミニ書斎にする。そんな裏技も可能です。

Q3.仕事も食事もできる机はありますか?

A3.天板が汚れにくい素材の机です

机のイラスト

「昼食も同じ机で食べる」「コーヒーを頻繁に飲む(そして、たまにこぼす)」人は、天板の素材選びが重要です。例えばメラミン化粧板。樹脂を浸透させた紙を重ねた薄い板のことで、カフェの家具にもよく使われます。木の天板なら、天然由来の素材、リノリウム仕上げが安心。どちらも水に強く汚れが落ちやすいのが特徴です。

Q4.引き出しの上手な使い方は?

A4.中身は自ずと選別されます

机のイラスト

引き出しの「位置」と「形」に合わせて収納しましょう。天板のすぐ下など出し入れしやすい位置には頻繁に使う文房具を。深めの引き出しには縦にしまえる紙ものを。トレー付きの場合は、クリップやペンなど細かいものを整理するための仕切りをよく観察して。仕切りの形に素直に従うことが、引き出し上手への早道です。

Q5.サイズはどう選べばいいですか?

A5.PC仕事が多いなら、高めを選ぼう

机のイラスト

ワークデスクの一般的な高さは72~75㎝ですが、PC作業が多い人は、高さ80㎝オーバーの机にするのもよさそうです。天板の高さを自由に変えられるシステムデスクや、背が高くて奥行きの浅いコンソールテーブル、昇降式のデスクを選ぶ手もあり。自然に背筋が伸びるので、肩や背中が疲れにくく、仕事の効率もアップ!

Q6.配置のコツってなんでしょう?

A6.部屋の「奥」に置きましょう

机のイラスト

仕事に集中できるのは、入口から離れた場所です。1Kやワンルーム暮らしなら、入口近くにソファやダイニングテーブルを置き、その奥に机を配置。机の側面を壁につける置き方で空間を仕切れば、生活と仕事の場を自然に分けられます。その際のおすすめは脚の細い机。視界が抜けて床が広く見え部屋も広く感じられるはず。

Q7.ものが多いです。整理、どうしよう?

A7.視界のノイズを減らす!

机のイラスト

ものを減らすことより、気が散る要素を減らす。つまり視界に入る“ノイズ”を減らすことを考えましょう。小物は卓上引き出しや蓋付きトレーなど「中身が見えない収納」にしまうのが正解。できれば収納アイテム自体の色も控えめに。それだけだと味気なく感じる場合は、オブジェ風のペン立てなど、愛着が湧くものを少し。

Q8.とにかくおしゃれ!なら、どの机がいいですか?

A8.デザイナーの名作です

机のイラスト

人気建築家や巨匠デザイナーが作った名作デスクは、その美しさで人を惹きつけ、机に向かうモチベーションを高めてくれるもの。おすすめは幾何学的モチーフの机。最近人気再燃中で現代の空間にも似合います。せっかくですから、同じデザイナーの椅子やデスクランプを合わせてもおしゃれ。自慢できる仕事場になるはずです。