教えてくれた人:川合将人(インテリアスタイリスト)
〈Editions Serge Mouille〉
ANTONY DESK LAMP
セルジュ・ムイユが大学寮のために作った絵になる照明
フランスを代表する照明デザイナー、セルジュ・ムイユによる1955年の作。パリ近郊のアントニー大学寮のベッドサイド用に制作した。「曲線美は右に出るものなし。これ一つで書斎の空気が変わるフレンチ・ミッドセンチュリーの名作」。首の角度を変えることで光の方向を調節。
〈FRITZ HANSEN〉
KAISER IDELL 6631T
大ぶりのシェードが手元を明るく照らす、1930年代のレトロなデザイン
「レトロな真鍮(しんちゅう)アームとクールなスチールシェードの組み合わせ。シェードの首もアームも動かせるので、作業時は手元を照らし、仕事以外の時は壁に光を当てて間接照明風に」。銀細工職人出身のクリスチャン・デルのデザイン。
〈Fontana Arte〉
Bilia Table Lamp
吹きガラスの球と金属の円錐。とびきり優美なランプは建築家ジオ・ポンティの作
戦後イタリア建築界を牽引したジオ・ポンティが1932年にデザイン。「最小限の要素だけで、完璧なプロポーションを生み出している。スチールパイプ製のデスクにも似合いそう」。シェードは職人による吹きガラスにフロスト加工を施したもの。柔らかな透過光を拡散する。光源はLED電球。