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プロが選ぶ、個性豊かなデザイナーズデスク4選。〈カール・ハンセン&サン〉〈ハーマンミラー〉〈ヴィトラ〉etc.

見た目のカッコよさはもちろん、機能や使い心地も優れている、部屋の主役になる巨匠たちの名作机。インテリアスタイリストの川合将人さんに教えてもらいました。

photo: Masaki Ogawa / styling: Masato Kawai / edit & text: Masae Wako

教えてくれた人:川合将人(インテリアスタイリスト)

〈CARL HANSEN & SØN〉
AJ52 SOCIETY TABLE

黒革の天板がたまらなく上品なアルネ・ヤコブセンのデスク

デンマークを代表する建築家、ヤコブセンが1952年にデザイン。「ステンレススチールの脚にレザーの天板と天然木の引き出し。素材のバランスが素晴らしいんです。革張りの天板は手に優しく、書き仕事をする時の安定感が別格。天板と脚の接合部に施された切り込みの意匠も美しいです」。

「AJ52 ソサイエティ・テーブル」アルネ・ヤコブセン/作
「AJ52 ソサイエティ・テーブル」H72×W140×D70cm 1,079,100円、「AJ52-L ランプ・モデュール」385,000円(カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア東京 TEL:03-5413-5421)

〈Herman Miller〉
Nelson Swag Leg Desk

小さいけれど機能充実ジョージ・ネルソンの愛らしい机

「カラフルな仕切りや爪先立ちしているような金属の脚がチャーミング。オレンジや緑の鮮やかな壁紙と合わせるのも楽しい」。1958年、「美しい彫刻のような脚を持つ家具を作ろう」と考えたジョージ・ネルソンがデザイン。ホワイトラミネート張りの天板の隅にはケーブル類を引き込むための穴がある。天板下には小物収納に便利な薄い引き出しも。

「ネルソン スワッグレッグ デスク」。ジョージ・ネルソン/作
「ネルソン スワッグレッグ デスク」H88×W99×D72cm 507,100円(ハーマンミラー/ハーマンミラーストア 丸の内 TEL:03-3201-1820)

〈Zanotta〉
QUADERNA

破格のカッコよさ。〈スーパースタジオ〉の名作が再注目

1966年にイタリアで結成したラディカルデザインのグループによる70年の作。軽量のハニカムコア合板に、3cm四方のグリッド線をシルク印刷した白いラミネートフィルムが張られている。「70年代を代表するデザイン。このカッコよさは今でも斬新。最近、再び注目されてきているようです。奥行きが浅めで高さもあるので、ハイスツールを合わせてもいいし、立ったままPCを使うのにも最適です」。

「クアデルナ」スーパースタジオ/作
「クアデルナ」H84×W180×D42cm 793,100円(ザノッタ/ヤマギワ TEL:03-6741-5800)

〈Vitra〉
COMPAS DIRECTION

ジャン・プルーヴェのデザインは作りの良さが身上

「とにかく構造がしっかりしている。脚はスリムですが、ガタついたりすることが全くない。安心感があります」。フランスのデザイナー/建築家、ジャン・プルーヴェの作。コンパスのように広がるスチールの脚は、座った時に邪魔にならず、色も選べる。「キャスター付きのベタなオフィスチェアと合わせても、カッコよく決まるんです」。天板はオイル仕上げの無垢材。脚の色はアイボリー。

「コンパスディレクション」ジャン・プルーヴェ/作
「コンパス ディレクション」H73×W125×D60cm 325,600円(ヴィトラ TEL:0120-924-725)