教えてくれた人:川合将人(インテリアスタイリスト)
〈CARL HANSEN & SØN〉
AJ52 SOCIETY TABLE
黒革の天板がたまらなく上品なアルネ・ヤコブセンのデスク
デンマークを代表する建築家、ヤコブセンが1952年にデザイン。「ステンレススチールの脚にレザーの天板と天然木の引き出し。素材のバランスが素晴らしいんです。革張りの天板は手に優しく、書き仕事をする時の安定感が別格。天板と脚の接合部に施された切り込みの意匠も美しいです」。
〈Herman Miller〉
Nelson Swag Leg Desk
小さいけれど機能充実。ジョージ・ネルソンの愛らしい机
「カラフルな仕切りや爪先立ちしているような金属の脚がチャーミング。オレンジや緑の鮮やかな壁紙と合わせるのも楽しい」。1958年、「美しい彫刻のような脚を持つ家具を作ろう」と考えたジョージ・ネルソンがデザイン。ホワイトラミネート張りの天板の隅にはケーブル類を引き込むための穴がある。天板下には小物収納に便利な薄い引き出しも。
〈Zanotta〉
QUADERNA
破格のカッコよさ。〈スーパースタジオ〉の名作が再注目
1966年にイタリアで結成したラディカルデザインのグループによる70年の作。軽量のハニカムコア合板に、3cm四方のグリッド線をシルク印刷した白いラミネートフィルムが張られている。「70年代を代表するデザイン。このカッコよさは今でも斬新。最近、再び注目されてきているようです。奥行きが浅めで高さもあるので、ハイスツールを合わせてもいいし、立ったままPCを使うのにも最適です」。
〈Vitra〉
COMPAS DIRECTION
ジャン・プルーヴェのデザインは作りの良さが身上
「とにかく構造がしっかりしている。脚はスリムですが、ガタついたりすることが全くない。安心感があります」。フランスのデザイナー/建築家、ジャン・プルーヴェの作。コンパスのように広がるスチールの脚は、座った時に邪魔にならず、色も選べる。「キャスター付きのベタなオフィスチェアと合わせても、カッコよく決まるんです」。天板はオイル仕上げの無垢材。脚の色はアイボリー。