伝説から学んだ“やり続ける姿勢”
ジャズはヒップホップの親父っすね。俺自身もヒップホップが基礎にあって、それに付随してネタ元になっているジャズを聴き漁ってました。高校生の頃「これはスゲェぞ」って衝撃を受けたのはマイルスの『Bitches Brew』。雑誌で「エレクトリック・マイルス」って言葉を見て、どんな音楽なのかと興味を持ったんです。実際に聴いてみて、その先鋭的なスタイルに驚きました。
そこから色々聴いてきたけど、個人的にジャズはやっぱり冬の冷たい空気に合うなって気がします。ジャズのミックスを作ることもあって、最近はチェット・ベイカーやビル・エヴァンス、チャールズ・ミンガスとかの名盤をよく聴いてますね。
ジャズはタフな人じゃないと続けられない音楽だと思います。伝説のジャズマン・鈴木勲さんとは生前に親交があって。彼は年を重ねても息をするようにレコーディングや演奏を続けてたんです。その“やり続ける姿勢”にはずっと憧れてますね。