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地元の顔がナビゲート!日本全国おいしい酒場百選 〜京都編〜

酒とおいしいものを愛する各都市の案内人たちが、普段から通うとっておきの酒場を教えてくれました。今回は京都編!何度訪れても、まだまだ知らざる京都の味。酒場もあまりに奥が深いので、ここは特別、世代の違う2人の案内人の助力を仰ぎました。

edit: Tamio Ogasawara / text: Shoko Yoshida

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案内人1:門上武司(フードコラムニスト)

manoir(マノワール)28

京都での特別な夜はじっくりワインと向き合う

・京町家の落ち着いたワインバー。
・お酒は基本ワインのみ。ボトルワインは300種類ほどを常備。
・おつまみは、贅沢に京都の人気料理店からのお取り寄せで。
・二条の中華〈大鵬〉から焼き豚や水餃子。〈祇園にしむら〉からサバ寿司を。

京都〈manoir28〉店内
オーナーは名古屋では高名なソムリエ、北村貴史さん。

ブランカ

一度味わったらもう最後。地方の客までも常連化

・和・中・沖縄を混ぜたような創作酒場。
・その無国籍料理で、シェフのスパイス使いが肝のアテを楽しむ。
・コーヒー泡盛は度数は高いがアイスコーヒーのように飲める(ので危ない)。
・ヘベスやブラッドオレンジなどを使った自家製サワーもやみつき。

京都〈ブランカ〉牛肉とラ・フランスのサラダ
スパイスのエスニックな香りを感じる白和えや、ミョウガやパクチーが入った牛肉とラ・フランスのサラダなど、一度食べたら忘れられない食材の組み合わせの妙は、旨いを通り越してずるい。

il filo(イルフィーロ)

イタリアン割烹とはすなわち、食材からのイマジネーション

・アラカルトで頼めるイタリアン割烹。
・佇まいもまさに割烹。
・メニュー表には食材名のみ。
・調理はその日の気分でシェフと相談。
・食材はシェフの衝動買いが多め。
・ワインは底抜けに明るいマダムに相談。
・時にはパスタとワイン1杯でも。

案内人2:山田尚人(〈YAMADA MPD ART CLUB〉店主)

たつみ

河原町のスタンダード。瓶ビールが飲みたくなります

・大量の短冊メニューは冷蔵庫にも侵食。
・白に赤枠が定番、黄色が日替わり。
・立ち飲みもできるコの字カウンター。
・ポテサラ、牛すじ、チーズ天ぷらなど定番がなんだかんだで人気メニュー。
・イチジクなどフルーツを使った小洒落たつまみも時季により登場。

京都〈たつみ〉店内

一品料理は280~720円、瓶ビールはサッポロ赤星の大瓶620円。

龍門 本店

いわゆる京風中華からハミ出して、辛い本格四川料理と中国酒で乾杯

・京都最高峰の四川料理と評判。
・並んでいたとしても回転が速いので意外とすぐ入れる。
・1皿1,000円前後でボリューミー。
・人気はピリ辛炒め。ナスと山椒、ジャガイモとニラなどから選べる。
・一番人気はしっかり辛い麻婆豆腐。

京都〈龍門 本店〉ナスのピリ辛炒め、麻婆豆腐
ナスのピリ辛炒め950円、麻婆豆腐850円。

食堂ルインズ

古びた町家にカオスなオブジェ。その実はマジメなワイン食堂

・路地にあるカフェ的なフレンチ。
・中庭がある町家を改装。
・焼き鹿、焼き鴨それぞれ2,800円。
・鴨の生ハムはリピート率高め。
・野菜は絶妙の火加減。一番人気は焼き野菜の盛り合わせ1,500円~。
・グラスワインはその時々で種類色々。

TONA(トナー)

料理にもランプにもこだわったワイン1杯からの京町家フレンチ

・フレンチベースの創作料理酒場。
・エスカルゴバターならぬツブ貝バターなど、日本の食材を仏風にアレンジ。
・築150年の京町家をリノベーション。
・店構えはコースの店だがワイン1杯からOK。2軒目の利用もウェルカム。
・ナチュラルワイン中心だが焼酎もいい。

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