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プロデューサー・上出遼平の1泊旅。奥多摩の山小屋で楽しむ、静寂の湯とビストロ風料理

1泊2日で人生を変えてみたいなら、すでに経験済みの先輩たちに聞いてみよう。 偏愛、冒険、知的探求……。旅の達人が提案する、ディープで愉快な旅行案内。

現在、山の魅力を伝える特設サイト「Mt. BRUTUS」もオープン中!

text: Neo Iida / edit: Yuriko Kobayashi

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東京/奥多摩ほか

奥多摩の山小屋で楽しむ、
静寂の湯とビストロ風料理。

東京都最高峰の雲取山に登る途中の丹波山村に〈三条の湯〉という山小屋があります。登山口から3時間半ほどかかるのですが、付属の温泉が最高で。水力発電だから発電の音がせず、静寂の中で入浴できるんです。

手負いの鹿が傷を癒やしたという由来を持ち、冷えや神経痛への効果もあるとか。さらに一昨年、小屋番さんがニッカボッカ姿のお兄さんに代わり、料理に凝るように。

季節によって山で採れたマスタケのソテーや、麓で手に入れた地の野菜のラタトゥイユ。新タマネギと新ジャガのビシソワーズなど。目的地は雲取山なのに、滞在が待ち遠しくなる山小屋です。

東京〈三条の湯〉外観
宿泊は相部屋の和室かテント泊を選べる。テント場は川のせせらぎが聞こえる気持ちのいい森の中。

SCHEDULE

1日目

09:30 奥多摩駅着。飲料やティッシュなど足りているか確認。丹波行きの西東京バス乗車。
10:00 お祭停留所で下車。大菩薩ラインを歩く。
11:00 後山林道に入り、後山川沿いを歩く。
12:00 休憩。昼食をとる。
14:00 〈三条の湯〉にチェックイン。
14:30 温泉でのんびり。シャンプーや石鹸は使えないので注意。
18:00 食堂で旬の食材を使った晩ご飯を堪能。食後に夜の温泉を楽しむ。
21:00 消灯。静寂を楽しみつつ就寝。

2日目

05:30 食堂で朝食。早朝に出発する場合は山小屋で弁当を申し込んでおく。
07:00 チェックアウト。周辺を散策しながら帰路に就く(登山の経験がある人なら、ここからさらに歩いて雲取山に登るのもいい)。

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