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レーベルショップ〈オミヤゲ〉と〈バックパックブックス〉。代田橋駅前に2人の店が並んだ理由

レーベルショップ〈オミヤゲ〉を開いたロボ宙が、お隣の〈バックパックブックス〉店主と語る。

Photo: Kazuharu Igarashi / Text: Asuka Ochi

代田橋駅前に2人の店が並んだ理由

宮里祐人

2年ほど前に、つくばにある〈PEOPLE BOOKSTORE〉の周年イベントのライブでロボ宙さんが「代田橋から来たぜ」ってシャウトしてて、ご近所なんだと知りました。それから、ふらっと来ていただいて。

ロボ宙

近くに本屋ができたなと思っていたら、たまにヒップホップの本が並んでたりとか、セレクトも面白くてすげぇ気になってて。実は周りの友達も結構つながってたんだよね。それで話してたら、隣空いてますよって。

何かやる場所を探してたわけじゃなく、空き物件を見るのが好きなだけだったんだけど(笑)。ここに〈omiyage〉をオープンしたのは、完全に〈バックパックブックス〉がきっかけだね。

宮里

僕が本屋を始めたのは、代田橋に本屋がなくてあればいいのにと思っていたところに、この小さな物件を見つけたのが大きかったんですよね。本当は〈omiyage〉の場所と両方借りないといけない物件だったんだけど、運良く片方だけ貸してもらえて。

隣に本屋と行き来できるようなカルチャーを扱うお店ができたらいいなと思っていたので、ロボ宙さんが来てくれることになった時は、やったー!と思った。

ロボ

ここなら気軽に何かできるかなと。いまだに何をやるか考えながらだけどね。影響を受けたものや関わりのあるアーティストの作品を置いて、自分の活動を伝えながら広げたい。

店というより部屋というか、レーベル基地のように考えてる。店なのか店じゃないのかって曖昧さも好きだからそこらへんも共有してもらえると嬉しいかな。

宮里

代田橋には個人商店が多いから、そういうこともやりやすい気がします。

ロボ

いろんな人が世間話をしに来たりするのも楽しいよね。俺って知り合い偏ってたんだな〜って感じたりもするし。コロナでライブやイベントが減ってしまったけど、今度あれやろうよ、みたいな出会いが、ここから生まれていけばいいなと思いますね。

〈バックパックブックス〉宮里、〈omiyage〉ロボ宙
(左)〈バックパックブックス〉と宮里さん。(右)〈omiyage〉とロボ宙さん。