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ウエスタンファッションの始まり。外苑前〈BAILEY STOCKMAN〉カルチャーの震源地へ Vol.4

ロカビリー、パンク、アメカジ……。今となっては馴染み深い、海外由来のファッションジャンル。それらが日本に根づいた背景には、いつだって初めて取り入れたお店の存在がある。起源を求めて、いざ、“始まりの店”へ。

Photo: Keisuke Fukamizu / Text: Keisuke Kagiwada

ウエスタンブーツが彩った東京ファッションシーン。

〈トニー・ラマ〉〈リオス・オブ・メルセデス〉〈ブラックジャック〉。いずれもアメリカのウエスタンブーツブランドの名前であるが、これらを東京において広く知らしめたのが、1974年オープンの〈ベーリーストックマン〉だ。

移り変わりの激しい東京ファッションに流されることなく、常にそこに在り続けた。実際、トレンディドラマブーム全盛期の80年代後半、浅野ゆう子を中心にして“サンタフェ・ファッション”が流行したときも、90年代に入って“渋カジファッション”に身を包んだ青年が徒党を組んで街を闊歩していたときも、そこにはいつもウエスタンブーツがあった。

そして、忘れてはならないのが、〈リオス・オブ・メルセデス〉を東京に初めて持ってきた店であるということ。アメリカ南部に拠点を持つそのブランドに信頼されるまでは時間がかかったそうだが、最終的に真摯な態度が伝わり、取引がスタートした。ウエスタンブーツを普段使いする。その価値観は、〈ベーリーストックマン〉がなければここまで浸透していなかったかもしれない。