Papi Chulo(パピチュロ)

ブルワリー:コモンウェルス ブルーイング カンパニー (アメリカ)
東海岸の小規模醸造所が醸す苦くも優しい飲み口。
酒類製造免許が取得しやすいアメリカでは、ホップマニアのビール好きが始めたマイクロブルワリーが多い。ヴァージニアビーチのこの醸造所も、その一つ。大量のホップを使ったこの「Papi Chulo」が、フラッグシップだ。大麦よりタンパク質が豊富なオーツ麦を用いるため、外見はほのかな濁色に。舌触りがなめらかでホップの苦味は穏やか、桃やマンゴーの果実味も印象的だ。「水彩絵の具を流し込んだようなラベルも素敵で、ジャケ買いしました」(コウゴ)。473㎖ ¥1,034(編集部調べ)。
カーディナルトレーディング
TEL:045-900-9474
HP:cardinaltrading.jp/
Perpetual Revelations(パーペチュアル レヴェレーションズ)

ブルワリー:エレクトリック ブリューイング (アメリカ)
モルトを引き立てる、ダブルドライホップ製法。
ロサンゼルスとサンディエゴの中間に位置するマリエータで、2014年にホームブルワーが開業したマイクロブルワリー。ラインナップのほとんどが、ホップの苦味が強烈な限定ビール。シトラホップをメインに使った濁った液色が特徴のこのダブルIPAは、柑橘のフレーバーが濃厚だ。「煮沸工程でのホップ投入以外に、発酵の段階でホップを足すダブルドライホップ製法で、華やかな香りが生まれます。加えてモルトの甘味も漂って、リッチな味わい」(田嶋)。473㎖ ¥2,178(編集部調べ)。
アンユージュアル ホールディングス
MAIL:manyan@unusualholdings.com
Instagram:beerstory.online
Hood River Hazy IPA(フッド リバー ヘイジー アイピーエー)

ブルワリー:フルセイル ブルーイング (アメリカ)
ワンコインの手頃感!モルトも香る一杯。
ポートランドの北東、コロンビア川を遡った山間にある町、フッド・リバーで1987年に開業。小麦やオーツ麦を使ったこのビールは、タンパク質の澱が生むなめらかなテクスチャーが苦味を和らげるため、アザッカ、モザイク、アマリロの3種のアメリカンホップが醸す柑橘の風味が際立つ。加えて、醸造所のシグネチャーであるアンバーエールを想起させるモルトの余韻も。「価格も手頃なので、“IPAは苦いビール”と思い込んで敬遠している人にこそ薦めたい一本」(木暮)。355㎖ ¥495。
友和貿易
TEL:03-5766-5754
HP:fullsail-japan.com/
BLISSFUL IGNORANCE(ブリスフルイグノランス)

ブルワリー:ルプリン ブリューイング (アメリカ)
ホップの苦味を追求するブルワーのシグネチャー。
アメリカ中西部ミネソタ州のビッグ・レイクで、家族経営のブルワリーとして創業。今では同州とサウスダコタ州にタップルームを展開する。ビールの苦味成分を示す“ルプリン”を名前に冠するだけあって、ホップのフレーバーが突き抜けるビールを製造。「シグネチャーのこのダブルIPAは、まさしくホップジュース。シトラ、モザイク、コロンバスの3種のホップが混ざり合って生まれる濃厚な甘味と果実感が、濁りを介して、優しく伝わってきます」(田嶋)。473㎖ ¥1,694(編集部調べ)。
アンユージュアル ホールディングス
MAIL:manyan@unusualholdings.com
Instagram:beerstory.online
Humle Nørd Sabro(フームリ ノード サブロ)

ブルワリー:ミッケラー サンディエゴ (アメリカ)
アメリカ産新種ホップが、穏やかに立ち上がる。
2006年にデンマーク・コペンハーゲンで創業。ファントム・ブルワリーとして1,000種以上の銘柄をリリースし、東京をはじめ10ヵ国以上にタップルームがある。16年にアメリカ・サンディエゴで自家醸造も開始。ホップにフォーカスした「Humle Nørd」シリーズのなかで、18年に誕生したサブロホップを使ったニューイングランドダブルIPAがこちらだ。「トロピカルフルーツに加えて、ココナッツやタンジェリンを連想させるユニークな飲み口です」(コウゴ)。473㎖ ¥1,180(編集部調べ)。
AQベボリューション
TEL:03-5904-9534
HP:www.aqbevolution.com/
Relax(リラックス)

ブルワリー:オフシュート ビア カンパニー (アメリカ)
活性化した酵母の濁りが生む柔らかな口当たり。
2008年にアメリカ・カリフォルニア州プラセンシアで創業、ベルギー酵母で醸したサワーエールやバレルエイジドで、世界的な人気を博した〈The Bruery〉。その新展開が17年に生まれたこのブルワリーで、IPAのみを醸造する。「酵母を活性化させることで、角のとれた柔らかな口当たりに。味わいはフルーティかつトロピカル。アロマはレモンやオレンジピール、パイナップルに似た香りがして、苦味は控えめです」(田嶋)。後味もクリーンな、この醸造所を代表するビールだ。473㎖ ¥1,068。
ナガノトレーディング
TEL:045-315-5458
HP:www.naganotrading.com/