お酒も漫画も!韓国・ソウルで、一日中滞在できる大人のための読書空間〈グラピック〉

日本に来て来て、あの店、このサービス!今回は韓国、ソウルの気になるお店を紹介。

photo: Mihyun Son / text: Saliy Higashiyama / edit: Hiroko Yabuki

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3つのポイント

1.お酒やコーヒーを片手にアートブックを堪能。
2.時間制限なし! 漫画喫茶のように楽しめる。
3.設計・内装は話題のデザインスタジオがタッグ。

一日中滞在できる
大人のための読書空間

2022年3月に経理団通り近くにオープンした〈GRAPHIC〉は、19歳以上のみが入場可能な、漫画とグラフィックブックを中心に扱う独立系書店だ。

自身をオタクだと名乗る代表が全フロアをテーマ別にキュレーション。15,000ウォンの入場料を払えば欧米のアートブックや韓国文学、井上雄彦や浦沢直樹の漫画まで様々なジャンルの本を好きなだけ読めるうえ、ソフトドリンクは飲み放題。心地よい音楽に身を委ね、漫画喫茶感覚で読書を楽しむことができる。

ソウルでは書店は減少傾向で、数年前独立系書店ブームが起こったが、品揃えでは大型書店に、価格の面ではオンラインに敵わないのが現状だ。

そんななか〈GRAPHIC〉は、オリジナリティのあるセレクトと落ち着いて本を読める空間演出、定額制のサービスで差別化。コロナ禍以降、文化的な時間を大切にする人が増えていることもあり、20~60代と幅広い年齢層から支持されている。

インテリアは2020年デザインアワード受賞の〈DONGINBI SPA 1899〉を手がけたデザインスタジオU.LABが担当。その映える見た目も話題だが、インスタでバズりすぎるとすぐに廃れてしまう傾向が顕著な韓国。携帯での写真撮影にナーバスな店も多いなか、同店はゆるくルールを決めつつある程度客に委ね、健全にコンテンツを楽しめる空間を確保している。

一過性で終わらせないためのブランディング術にも学ぶべき点が多そうだ。

韓国〈GRAPHIC〉の3階
1・2階はテーブル席中心。最上階の3階は自然光が入るソファ席。
韓国〈GRAPHIC〉店内の様子
スピーカーは〈JBL〉の《Mode 4343B》。パソコンは使用禁止。

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