3つのポイント
1.60種類以上のノンアルブランドを揃える。
2.ハーブなど話題の成分を配合した商品も。
3.“Soberish(シラフっぽい)”生活を提案。
トライアスロン選手が作った、トロント初のノンアル専門店
クリスチャン・ヴィラマリンは、世界で最も過酷なトライアスロン大会の一つといわれる『アイアンマンレース』を何度も完走した、いわば鉄人の一人。
大の酒好きの彼は2022年の大会も、レース後のビールを楽しみに完走したのだが、そこで手渡されたとある一缶を飲み干し、あまりのおいしさに衝撃を受けたのだとか。
そのビールは米・コネチカット州の蒸留所〈ATHLETIC BREWING CO.〉の「RUN WILD IPA」、まさかのノンアルコールブランドだった。そこからノンアルビールの虜(とりこ)になり、好きが高じて今年1月にトロント初の専門店〈bevvy's〉をオープンするに至った。
取り扱うのはビールに限らずワイン、スパークリング、蒸留酒、カクテルなど主にカナダ国内の60種類以上のノンアルブランドだ。
電解質を配合したビール〈Rally〉の「Dry Run」はアスリートに最適。体のストレス耐性を高めるとされるハーブ類・アダプトゲンや、モリンガなどのスーパーフードを配合するブランド〈Kite〉、肥満抑制効果も期待されるホップウォーターも人気。
昨今、アルコール離れが進む北米の若者の間では“Sober(シラフ)”がトレンドだが、クリスチャンが提案するのは、よりカジュアルな“Soberish(シラフっぽい)”ライフスタイルだ。
彼にとってノンアルは一種のエンタメ。ストイックでなく、やむを得ない選択でもない。緩く、気楽に楽しもうという思いが込められている。